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 三菱地所は2022年8月30日、福岡市中央区天神1丁目で計画している再開発事業「天神1-7計画(仮称)」の概要を発表した。天神にあった同社の商業施設で地域の情報発信拠点だった「イムズ(Inter Media Station)」の跡地に、20階建ての複合ビルを建設する。オフィスやホテル、商業施設が入居する予定だ。

建物の外観イメージ。外装にCLTを多用する(資料:三菱地所)
建物の外観イメージ。外装にCLTを多用する(資料:三菱地所)
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 新築する建物の特徴は、外装に九州産の木材を用いたCLT(直交集成板)パネルと植栽をふんだんに配置することだ。CLTは同社グループの総合木材会社であるMEC Industry(メックインダストリー、鹿児島県湧水町)が製造する。MEC Industryの鹿児島湧水工場は、22年6月に本格稼働したばかりである。

MEC Industryが製造するCLTを使う(写真:三菱地所)
MEC Industryが製造するCLTを使う(写真:三菱地所)
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 渡辺通りに面する敷地南西側のビル低層部には、V字柱と吹き抜け空間を設ける。ランドマーク性が高いデザインを採用し、目立たせて集客につなげる。また、豊富な植栽も設け、ヒートアイランド現象の緩和に寄与する。ベンチなどの休憩施設も用意し、憩いの場所を創出する。

ビルの低層部にV字柱と吹き抜け空間を設ける(資料:三菱地所)
ビルの低層部にV字柱と吹き抜け空間を設ける(資料:三菱地所)
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 周辺の歩行者ネットワークも強化する。敷地の南側には渡辺通りと「ふれあい広場」をつなぐ約500m2の地上広場を、天神地下街とつながる敷地西側には約300m2の地下広場をそれぞれ整備する。さらに敷地北東側には、シンボリックな緑化柱を配した地上広場を設ける。

地上広場のイメージ(資料:三菱地所)
地上広場のイメージ(資料:三菱地所)
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 地上と地下の広場をつなぐ動線や、周辺施設との地下接続通路、建物内の地下貫通通路を同時に整えることで、歩行者ネットワークの利便性や回遊性を向上させる。

 敷地面積は約4640m2、建築面積は約3930m2、延べ面積は約7万4020m2。地下4階・地上20階建てで、高さは約91m。構造は地上が鉄骨造、地下が鉄骨鉄筋コンクリート造だ。

断面図。オフィスやホテル、商業施設などが入居する。ホテルが2つあるようにも見えるが、1つのホテルが下層階と上層階に分かれて入居する予定(資料:三菱地所)
断面図。オフィスやホテル、商業施設などが入居する。ホテルが2つあるようにも見えるが、1つのホテルが下層階と上層階に分かれて入居する予定(資料:三菱地所)
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 23年7月に着工する予定で、26年3月の竣工を目指す。事業者は三菱地所、設計者は三菱地所設計。施工者は未定である。