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 横浜みなとみらい21地区とその周辺で、新しい高級ホテルの計画が次々と明らかになっている。これから数年は毎年のようにホテルが開業。国内勢と外資系がみなとみらいで激突する。

 三井不動産と三井不動産ホテルマネジメント(東京・中央)は2022年10月19日、「三井ガーデンホテル横浜みなとみらいプレミア」を23年5月16日に開業すると発表した。三井ガーデンホテルズが神奈川県に出店するのは初めてだ。

 プレミアの名の通り、三井ガーデンホテルズの中では客室が広めの高級ホテルになる。客室数は364室を予定している。

「三井ガーデンホテル横浜みなとみらいプレミア」の客室イメージ(出所:三井不動産、三井不動産ホテルマネジメント)
「三井ガーデンホテル横浜みなとみらいプレミア」の客室イメージ(出所:三井不動産、三井不動産ホテルマネジメント)
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 注目すべきは入居先だ。23年1月に竣工し、同年7月にグランドオープンを予定する超高層ビル「横浜コネクトスクエア」の高層部に、三井ガーデンホテルが入る。

2023年7月にグランドオープンする予定の「横浜コネクトスクエア」の高層階に、三井ガーデンホテルが入る。写真は22年10月時点で、ビルの外観はほぼ完成している。上部の白い外装部分がホテルになる(写真:鹿島・フジタ・馬淵建設・大洋建設JV)
2023年7月にグランドオープンする予定の「横浜コネクトスクエア」の高層階に、三井ガーデンホテルが入る。写真は22年10月時点で、ビルの外観はほぼ完成している。上部の白い外装部分がホテルになる(写真:鹿島・フジタ・馬淵建設・大洋建設JV)
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 横浜コネクトスクエアは地下1階・地上28階建てで、高さは145.8m。延べ面積は約12万1700m2と巨大だ。事業者はパナソニックホームズと鹿島、ケネディクスが出資する合同会社KRF48で、設計者は鹿島、施工者は鹿島・フジタ・馬淵建設・大洋建設JVである。

建設中の横浜コネクトスクエアを上空から撮影。写真は22年10月時点(写真:鹿島・フジタ・馬淵建設・大洋建設JV)
建設中の横浜コネクトスクエアを上空から撮影。写真は22年10月時点(写真:鹿島・フジタ・馬淵建設・大洋建設JV)
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 横浜コネクトスクエアは37街区にちなんで「MM37タワー」の呼び名で開発が進められてきた。最新の施工技術を持ち込んだ広大な建設現場を日経クロステックで紹介済みである。

 みなとみらい大通りを挟んで斜め向かいには、22年6月に開業した地上23階建てのホテル「ウェスティンホテル横浜」が立つ。客室数は373室と、三井ガーデンホテルと同規模だ。事業者は積水ハウス、設計者は日本設計、施工者は竹中工務店。ホテルの運営は米マリオット・インターナショナルが担っている。

 どちらのホテルも海沿いではない。横浜の海から少し内陸に入った場所にある。ここ数年でみなとみらいに出現した巨大なビジネス街のほぼ真ん中に立っている。

横浜コネクトスクエアはみなとみらい大通り沿いに立つ。最寄り駅はみなとみらい駅と桜木町駅(出所:パナソニックホームズ、鹿島、ケネディクス)
横浜コネクトスクエアはみなとみらい大通り沿いに立つ。最寄り駅はみなとみらい駅と桜木町駅(出所:パナソニックホームズ、鹿島、ケネディクス)
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 横浜コネクトスクエアも基準階床面積が約4150m2というエリア最大級のオフィスフロアが自慢のビルだ。4~18階がオフィスで、その上の20~27階がホテルになる。ロビーがある20階にはスカイプールを設ける。

横浜コネクトスクエアの断面図(出所:パナソニックホームズ、鹿島、ケネディクス)
横浜コネクトスクエアの断面図(出所:パナソニックホームズ、鹿島、ケネディクス)
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三井ガーデンホテルにできる、地上20階のスカイプール(出所:三井不動産、三井不動産ホテルマネジメント)
三井ガーデンホテルにできる、地上20階のスカイプール(出所:三井不動産、三井不動産ホテルマネジメント)
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 三井ガーデンホテルもウェスティンホテルも、みなとみらいにオフィスを構える企業で働くビジネスパーソンが宿泊ターゲットになる。みなとみらいを訪れる観光客だけを狙ったホテルではない。

 横浜市は積極的に、国内企業の研究開発施設や外資系企業、大学をみなとみらいに誘致してきた。みなとみらいは羽田空港に近く、グローバル企業に人気のエリアだ。大通り沿いだけでも、日産自動車や富士フイルム、ソニー、京浜急行電鉄、資生堂、LG Japan Lab(横浜市)、村田製作所、野村総合研究所などが進出済みだ。

 ホテルは海外を行き来するビジネスパーソンの宿泊需要を見込んでいる。訪日観光客よりもビジネス客のほうが先に回復する可能性が高いが、コロナ禍は先が読めないだけに供給過剰になるリスクは捨てきれない。