横浜にまた外資系ホテルが誕生する。NTT都市開発は2022年12月6日、横浜市中区で開発している「横浜日本大通りプロジェクト」の中核となるホテル名を「シタディーンハーバーフロント横浜」に決定し、23年6月14日に開業すると発表した。建物はみなとみらい線の日本大通り駅に近接し、同駅に直結する接続口を敷地内に新たに設ける。
ホテルは駅にアクセスしやすく、神奈川県庁などの官公庁や、横浜の観光スポットである山下公園や横浜中華街、横浜スタジアムなどが徒歩圏内にある。JR関内駅にも歩いて行ける。
ホテルは、NTT都市開発のグループ会社であるUDホスピタリティマネジメント(東京・千代田)が経営する。運営は、世界中でシタディーン(Citadines)ブランドのホテルを展開する、シンガポールのアスコットが担当。アスコットはアジア圏を中心に成長している。
建物は地下2階・地上17階建てで、高さは約60m。ホテルと商業施設で構成する。地上1~17階がホテルになる。客室数は242室。
敷地面積は約1600m2、延べ面積は約1万3800m2、構造は鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造だ。設計・施工は大成建設、内装デザインは日建スペースデザイン(東京・文京)が手掛ける。
計画地はかつて、「横浜電話交換局」があった場所である。1890年に横浜と東京の間で、日本初の電話交換業務が始まった「電話交換創始の地」として知られる。NTTグループにゆかりが深い。
NTT都市開発は、NTT東日本が横浜スタジアムのそばに所有する「NTT横浜ビル」の建て替えも検討している。29年の竣工予定とかなり先だが、地下1階・地上9階建てで、延べ面積が約2万4000m2を計画する建物になる。市の教育施設「スマート教育センター(仮称)」やオフィス、商業テナントが入居する予定だ。
シタディーンハーバーフロント横浜とNTT横浜ビルの間は、徒歩で行き来できる距離だ。将来的には互いに交流の場を設けるなど、何らかの地域連携があり得るという。