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 総合温浴施設を展開する万葉倶楽部(神奈川県小田原市)は2020年12月4日、小田原駅に直結する複合施設「ミナカ小田原」をオープンした。地下1階・地上14階建てで、万葉倶楽部グループが運営するホテルや、35の飲食・物販店の他、市立図書館や子育て支援センター、医療機関、金融機関など、合計57の店舗や施設が入居する。総事業費は、建物建設や備品などを含めて約140億円。

小田原駅直結の複合施設「ミナカ小田原」の外観。手前が江戸時代の宿場町をイメージした商業部分「小田原新城下町」、奥が老舗ホテル「天成園」の別館などが入るタワー部分だ(写真:沖 裕之)
小田原駅直結の複合施設「ミナカ小田原」の外観。手前が江戸時代の宿場町をイメージした商業部分「小田原新城下町」、奥が老舗ホテル「天成園」の別館などが入るタワー部分だ(写真:沖 裕之)
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 ミナカ小田原は、「小田原駅東口お城通り地区再開発事業」の一環として、万葉倶楽部が建設した。小田原駅東口お城通り地区再開発事業は、1984年に市が土地を取得し、長年検討が続いてきた。市は緑化歩道、駐車場施設ゾーン、広域交流施設ゾーンの3つの事業に区分。そのうち広域交流施設ゾーン整備の事業施行者を2016年に公募し、万葉倶楽部を優先交渉権者に決定した。

 ミナカ小田原の敷地面積は約5600m2、建築面積は約4000m2、延べ面積は約3万1400m2。構造は鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造、木造で、高さは約54.6mだ。

 事業者の万葉倶楽部が設計を手掛け、施工は五洋建設が担当した。構造設計や設備設計も五洋建設が手掛けている。小田原新城下町の一部は木造とし、この部分の設計はシェルター(山形市)、施工は石井工務店(静岡県熱海市)が担当した。耐火被覆部材には、シェルターが開発した「COOL WOOD(クールウッド)」を採用している。

 小田原はかつて城下町として栄え、東海道の宿場町としてにぎわった歴史もある街だ。観光のハイライトは、駅の南側に立つ小田原城である。相模湾も近く、かまぼこに代表される海産物が豊富だ。

 首都圏を代表する温泉街である箱根に隣接する、玄関口でもある。電車で箱根を訪れる人は、小田原駅で箱根登山鉄道に乗り換えることが多い。東海道新幹線も停車する。

 こうした小田原の特徴を生かした体験を、駅直結の多機能な複合施設で気軽に楽しめるようにしたのがミナカ小田原である。

ミナカ小田原は、低層の商業部分と高層のタワー部分が一体化した建物。その間には広場を設けた。奥の山頂に見えるのが小田原城だ(写真:沖 裕之)
ミナカ小田原は、低層の商業部分と高層のタワー部分が一体化した建物。その間には広場を設けた。奥の山頂に見えるのが小田原城だ(写真:沖 裕之)
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