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 2020年は国内で美術館の開館や再開館が相次ぐ。その1つが築80年超の京都市美術館本館(京都市左京区)。大規模な改修を終え、「京都市京セラ美術館」として20年3月21日に再開館する。

2020年3月21日の再開館を待つ京都市美術館。以下の写真とも、19年11月17日の内覧会で撮影(写真:日経アーキテクチュア)
2020年3月21日の再開館を待つ京都市美術館。以下の写真とも、19年11月17日の内覧会で撮影(写真:日経アーキテクチュア)
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 京都市美術館は耐震やバリアフリーの対策、集客性の向上などのため、17年4月から3年間の休館に入った。改修工事は18年1月に着工。帝冠様式の近代建築が持つ魅力を引き立てる大胆な改修と同時に、運営の幅を広げてより多くの人を呼び込み、“稼げる公立美術館”へと生まれ変わる。改修設計者は15年に公募型プロポーザルで選ばれた青木淳建築計画事務所(東京・港)と西澤徹夫建築事務所(東京・中央)の設計JV(共同企業体) が担当した。

メインエントランスのある西側立面。京都市に本社を置く京セラとネーミングライツの契約を結び、名称は「京都市京セラ美術館」に(写真:日経アーキテクチュア)
メインエントランスのある西側立面。京都市に本社を置く京セラとネーミングライツの契約を結び、名称は「京都市京セラ美術館」に(写真:日経アーキテクチュア)
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 19年11月17日、改修設計者の1人で館長の青木淳氏(青木淳建築計画事務所)の案内で関係者向けの内覧会が行われた。その際の写真を見ながら、見どころをお伝えする。

改修設計者の1人で館長の青木淳氏(青木淳建築計画事務所)が案内した(写真:日経アーキテクチュア)
改修設計者の1人で館長の青木淳氏(青木淳建築計画事務所)が案内した(写真:日経アーキテクチュア)
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 改修の目玉の1つは、西側の前庭をスロープ状に掘り下げる工事。築80年超の本館の足元を地下1階の深さまで掘り、エントランスを新設。そこから地上レベルの前面道路までの空間を、緩やかなスロープ状の広場にした。

地下を掘って新たに設けたスロープ状の広場「京セラスクエア」(写真:日経アーキテクチュア)
地下を掘って新たに設けたスロープ状の広場「京セラスクエア」(写真:日経アーキテクチュア)
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 さらに、地階にあった倉庫を新しいエントランスに改修し、そこから1階の大陳列室へと上がるメイン動線を新設した。設計者選定のプロポーザルでも高く評価された大胆な動線変更だ。新たな顔となるスロープ広場は、「京セラスクエア」と名付けた。広場に面した建物の地階には、ガラス張りのカフェやショップも設けられる。

地下1階のエントランス。左方向が館内へのメイン動線(写真:日経アーキテクチュア)
地下1階のエントランス。左方向が館内へのメイン動線(写真:日経アーキテクチュア)
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