日本大改造
目次
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20年7月豪雨で寸断された鎌瀬橋、急流に負けず4カ月で仮橋を架設
熊本県南部を中心に甚大な被害をもたらした2020年7月豪雨(令和2年7月豪雨)。球磨川の増水で分断された道路を一刻も早くつなげるため、国は権限代行で災害復旧事業を実施している。熊本県八代市にある鎌瀬橋の仮橋の架設現場では21年3月、非出水期中の完成を目指してわずか4カ月で工事が佳境を迎えていた。
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空を切り取る大屋根、大阪万博の会場計画を藤本壮介氏が解説
2025年に開催される予定の大阪・関西万博への参加についての説明会に約1100の企業・団体、延べ1885人が申し込んだ。説明会では会場デザインプロデューサーを務める建築家・藤本壮介氏が「パビリオンワールド」の構成や狙いについて説明した。
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名駅近の「NAGOYA the TOWER」、いきもの共生事業所認証を愛知のタワマン初取得
長谷工グループの総合地所と名鉄不動産、京阪電鉄不動産、大和ハウス工業、三交不動産、住友商事は2021年3月15日、6社が事業者として名を連ねる名古屋市の分譲タワーマンション「NAGOYA the TOWER」が、「いきもの共生事業所認証」を取得したと発表した。愛知県のタワマンでは初めての認証となる…
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健康サービス備えるモールとWELL認証オフィスを融合、イオンが名古屋に第1号
イオンモールは、ライフスタイルオフィスと一体化させるモール第1号「ノリタケの森プロジェクト」における、新たな「ヘルス&ウエルネス」機能などの展開を2021年3月4日に発表。併せて、東海地方で初めて「WELL認証(健康建築性能評価制度)」の予備認証を取得したオフィスゾーンの計画を明らかにした。設計・…
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ZOZO新本社が稼働、道から職場が見える建物の設計は中村拓志氏のNAPと竹中工務店
ZOZOは2021年3月9日、千葉市に完成した新しい本社屋を初公開した。同社は2月15日に、本社を同市の海浜幕張から西千葉に移転している。木を基調とする建物の設計は、中村拓志氏が代表を務めるNAP建築設計事務所と竹中工務店が担当した。
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佐藤可士和氏と隈研吾氏がUR洋光台を再生、10年越し「団地の未来プロジェクト」
2021年3月2日、クリエーティブディレクターの佐藤可士和氏と建築家の隈研吾氏がタッグを組んだ「団地の未来プロジェクト」のトークセッションが開かれた。UR都市機構が1970年代から開発してきた横浜市の「洋光台団地」をリニューアルし、活気を取り戻そうという10年越しのプロジェクトだ。
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全国初PFI公園の横須賀「ソレイユの丘」、隣接地をPark-PFIで拡張して23年開園
神奈川県横須賀市は2021年2月5日、「長井海の手公園(ソレイユの丘)」の隣接地を活用し、Park-PFIと指定管理者制度を組み合わせた事業の交流拠点機能拡充事業整備運営事業者を日比谷花壇を代表企業とするグループに決定したと発表した。ソレイユの丘は、PFI方式で05年に整備された全国初の都市公園だ…
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真庭市が隈研吾氏デザインのCLT建築をシンボルに環境保全ブランド構築
岡山県真庭市は2021年2月22日、市北部の蒜山(ひるぜん)高原で建設中の「真庭市蒜山観光文化発信拠点施設」を中核に官民共同で展開する環境保全ブランドの詳細を公表した。隈研吾氏がデザイン監修を担ったCLT(直交集成板)による建物の「移築プロジェクト」と一体となるものだ。
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「アートファーム」を目指す八戸市美術館、館長に日大教授を選定して21年11月開業へ
青森県八戸市は2021年2月17日、同市に建設中である美術館の名称を「八戸市美術館」に正式決定し、同年11月ごろにグランドオープンすると発表した。同館に巨大な部屋を設け、アートの学びを醸成する「アートファーム」としていく計画だ。
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葉脈のように壁面をはう緑化システム、日本初上陸のホテル「lyf」が6月に福岡で開業
NTT都市開発は2021年2月8日、福岡市で開発を進める「今泉公園前プロジェクト」の複合施設が21年1月に竣工したと発表した。建物の外装には「葉脈」のような形をしたアルミキャストを採用し、壁面緑化を施す。シンガポールのアスコットが運営するホテル「lyf Tenjin Fukuoka(ライフ天神福岡…
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世界初のコンコース開放型スタジアム、長崎にジャパネットグループが建設
通販大手ジャパネットホールディングスのグループ会社、リージョナルクリエーション長崎が「長崎スタジアムシティ」の計画内容を発表。マスターアーキテクトを務める環境デザイン研究所・仙田満会長への独自取材で、コンコース開放型施設を目指していることが分かった。
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隈研吾氏デザインの国内最大級アリーナ、愛知県が前田・NTTドコモなどを選定
愛知県は2021年2月17日、愛知県新体育館整備・運営等事業の落札者選定結果を発表した。落札者は、前田建設工業とNTTドコモを代表企業とする「Aichi Smart Arenaグループ」。協力者として隈研吾建築都市設計事務所が名を連ね、外観デザインなどを担当している。
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中川政七商店が奈良の複合施設「鹿猿狐ビルヂング」を4月14日開業、設計は内藤廣氏
中川政七商店は2021年2月12日、奈良の複合商業施設「鹿猿狐ビルヂング」を同年4月14日にグランドオープンすると発表した。施設の設計は、内藤廣建築設計事務所が手掛ける。
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“つづら折り”の浸水トンネル、最悪の地盤沈下を回避する急曲線対策
福岡県筑紫野市の高尾川の真下に、増水時にバイパスとして機能する地下河川を構築する工事が2021年3月に完了する。線形は延長10mほど掘進するたびに曲線施工が待ち構えるほどの“つづら折り”で、最大の曲率半径は16mと非常に急だ。
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NTTの「デジタルツインコンピューティング」始動、ウィズ原宿で試して名古屋へ
NTTとNTTアーバンソリューションズは2021年2月2日、「街づくりDTC(デジタルツインコンピューティング)」の実証を開始すると発表した。20年夏にJR原宿駅前にオープンした大型複合施設「ウィズ原宿」などで行う。DTCの知見は、22年1月竣工予定の「アーバンネット名古屋ネクスタビル」に生かす。
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里山環境育てるFC今治の新スタジアム、リーグ昇格目指して可変型に
サッカークラブのFC今治を運営する今治.夢スポーツ(愛媛・今治)は2021年1月31日、計画進行中の「里山スタジアムプロジェクト」の概要を公表した。23年に竣工、開業を目指す。
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佐藤可士和展が開幕、建築物や内装の意匠登録されたユニクロやくら寿司を学ぶチャンス
2021年2月3日、国立新美術館で「佐藤可士和展」が開幕した。クリエーティブディレクターである佐藤可士和氏の仕事ぶりを紹介する個展だ。最近は建築分野のデザイン監修が急増しており、展覧会では日本全国にある事例を数多く取り上げている。
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幾重にも蛇行する地下トンネルを掘進、河川の真下で進む浸水対策
福岡県筑紫野市の市街地を流れる2級河川の高尾川の直下に、長さ約1kmのシールドトンネルを施工している。増水時にバイパスとして機能する地下河川となる。全長の約5割を曲線が占め、中には小刻みな蛇行を一度に見通せる区間もある。河川の線形に沿って、シールドトンネルを連続的に掘進する工事はあまり例がない。
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万博需要にらみ観光船着き場も整備、「大阪三菱ビル」建て替え
三菱地所と三菱商事都市開発、積水ハウス、三菱UFJリースは2021年1月25日、大阪市北区で進める大阪三菱ビル建て替え計画の概要を発表した。25年開催の大阪・関西万博の需要を見据え、主にオフィスとホテルから成る超高層ビルを建設する。
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「だまし絵」のような驚きの吹き抜け、藤本壮介氏設計の白井屋ホテルを写真で巡る
建築家の藤本壮介氏が設計した「白井屋ホテル/SHIROIYA HOTEL」が、2020年12月に前橋市で開業した。直後に宿泊した筆者の体験を基に、写真で見どころを紹介する。コンクリートの躯体を現しにし、らせん階段やブリッジ、様々なアート、たくさんの緑を配置したホテルは、見る位置や角度、時間帯によっ…