著名なセキュリティーリサーチャーのpiyokango氏が注目のシステムトラブルをピックアップ。今週の注目ネタは……。
今回は、3件のトピックを取り上げる。米Cloudflare(クラウドフレア)が受けたDDoS攻撃と、EIZOのメールアカウントの乗っ取り被害、提供が一時停止された東北新社の釣り情報サービスである。
日本から攻撃に参加したボットを確認
クラウドフレアは2021年8月19日、2021年夏に1秒間に1720万回のHTTPリクエストを送り付けられるDDoS攻撃を受けたと同社ブログで明らかにした。同社が過去に受けたDDoS攻撃の3倍の規模だったとしている。

攻撃を分析した結果、攻撃元は125カ国にある2万超のボットで構成されるボットネットからだったと判明。国別に見ると、インドネシアが約15%と最も多く、日本からの攻撃もあったという。
このボットネットからのDDoS攻撃は2回目で、以前はホスティングプロバイダーが標的にされた。そのときの攻撃規模は800万回/秒だった。