著名なセキュリティーリサーチャーのpiyokango氏が注目のシステムトラブルをピックアップ。今週の注目ネタは……。
今回はシステムトラブルに関するトピックを3つを取り上げる。セキュリティーソフトが銀行アプリを「危険」と判定する不具合、UUUMが認証キーを誤って公開していたトラブル、日本栄養士連盟の不正アクセス被害である。
山陰合同銀行や荘内銀行など6行での不具合を確認
山陰合同銀行と荘内銀行はそれぞれ2022年11月7日に、オンラインバンキングに利用するアプリ(銀行アプリ)がセキュリティーソフト「ノートン360」によって起動できなくなる不具合を確認したと公表した。iPhone上で銀行アプリ起動しようとすると、ノートン360が「危険サイト このサイトは使用しないことをお勧めします」という警告を表示するという。

両行はこの警告が出たときの対処方法として、同じ方法を示している。まず警告部分をクリック。次に「危険 (※編集部注:ここには具体的なドメイン名が入る)):443 このサイトは使用しないことをお勧めします」の画面が表示されたら、「サイトのアクセスを許可する」をタップする。最後に銀行アプリを再起動すれば利用できる。
豊和銀行が2022年11月8日に、岩手銀行が11月9日に、愛知銀行と七十七銀行がそれぞれ11月14日に、同様の不具合を公表していことを確認できた。

一方、ノートン360を提供するノートンライフロックは2022年11月8日、同社Webサイトのサポートページにおいて銀行アプリで発生している問題を示し、解決する方法を紹介した。ノートン360を一度アンインストールして再度インストールすれば解決するとしている。
