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著名なセキュリティーリサーチャーのpiyokango氏が注目のシステムトラブルをピックアップ。今週の注目ネタは……。

 今回はシステムトラブルに関するトピックを3つ取り上げる。SUBARU(スバル)ディーラーのシステム障害、TOEIC申し込みサイトへの不正ログイン、埼玉県関連団体のメール乗っ取り被害である。

販売店の基幹システムで障害発生

 SUBARUの複数のディーラーが2023年1月5日以降、販売店の基幹システムで障害が発生していることを明らかにした。青森スバル自動車や山形スバル、宮城スバル自動車、富士スバル、東京スバル、スバル信州などのWebサイトで確認できた。

2023年1月5日から販売店の基幹システムに障害が発生し、1月13日時点で「おおむね復旧」とした
2023年1月5日から販売店の基幹システムに障害が発生し、1月13日時点で「おおむね復旧」とした
(出所:東京スバル)

 障害は1月5日に発生。ディーラーによって、新車の見積書発行や部品発注ができなくなったり、サービスの提供に通常より時間がかかったりしていると案内した。

システム障害により新車の見積書発行や部品発注ができない状態に
システム障害により新車の見積書発行や部品発注ができない状態に
(出所:スバル信州、このお知らせは1月23日時点でアクセスできなかった)

 一部のディーラーは、2023年1月4日の営業はシステムの改修によって午後からになるとしていた。直前のシステム改修が障害につながった可能性がある。

 複数のディーラーが1月13日までに障害からの復旧を完了したと発表した。一方、東京スバルは1月13日に障害から「おおむね復旧」し通常通りのサービスを提供しているが、調査と対策を進めて完全復旧したときは改めて案内するとした。1月19日に復旧が完了したと発表したが、発表資料で障害の原因や対策について触れていない。

(東京スバルの発表資料)