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著名なセキュリティーリサーチャーのpiyokango氏が注目のシステムトラブルをピックアップ。今週の注目ネタは……。

 今回は、3件のトピックを取り上げる。ノーコード開発サービス「STUDIO」の障害と、東京都の注意喚起、日本医師会をかたる不審メールである。

アクセス急増で接続が不安定に

 ノーコードでWebサイトを構築できるサービス「STUDIO」を提供するSTUDIOは2021年9月2日、9月1日に発生したSTUDIOの障害についての詳細を同社のブログで明らかにした。

2021年9月1日に発生した障害の説明
2021年9月1日に発生した障害の説明
(出所:STUDIO)

 障害は9月1日午後1時33分から午後5時半ごろまでの間に発生した。アクセスが急増したことで、STUDIOへの接続が不安定になったという。STUDIOを利用した公開サイトにも影響が及んだ。

 原因としてまず、一部のサイト向けに提供していたInternet Explorer(IE)用サーバーがクラッシュしたことを挙げている。IE用サーバーの割り当てが少なく、アクセス量に応じて自動でスケールする機能(オートスケール)を有効にしていなかったため、アクセス急増によってクラッシュが生じたという。

 さらに、ロードバランサーや通常の公開サイト用サーバーも負荷が増大したと説明。公開サイト用サーバーはオートスケールを有効にしていたが、上限を設定していたためアクセスの急増に対応できなかった。

 同社はIE用サーバーの割り当てを段階的に増やしていき、最終的に50倍にしてオートスケールを有効にした。2022年6月にサポートが終了する見込みのIE向けサーバーを大幅に増強したことになる。

 また、公開サイト用サーバーも3倍に増やしてオートスケールの上限を大幅に緩和したとしている。なお、アクセスが急増した要因について、ブログでは明記していない。

 障害が発生した2021年9月1日に発足したデジタル庁は9月3日、9月1日に同庁のWebサイトがアクセスしづらい状態にあったと、配信サービス「note」を使って明らかにした。その中で同庁のWebサイトではSTUDIOを利用していると説明している。

デジタル庁のWebサイト改善の状況
デジタル庁のWebサイト改善の状況
(出所:note)
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STUDIOのブログ

デジタル庁の発表