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著名なセキュリティーリサーチャーのpiyokango氏が注目のシステムトラブルをピックアップ。今週の注目ネタは……。

 今回は、3件のトピックを取り上げる。JR九州バスでIC乗車券が使えなくなるトラブルと、日本政策投資銀行が受けたサイバー攻撃、スマートロックQrio Lockの障害である。

日付計算の設計不備で利用日が2002年に

 JR九州バスは2021年12月6日、12月5日に鹿児島支店で運行中のICカード車載器に通したICカード乗車券の最終利用日が2002年4月1日になる不具合が発生したと発表した。最終利用日から10年以上経過したICカード乗車券は利用できなくなるため、発行会社で再発行するよう呼びかけている。

ICカードシステムの障害について
ICカードシステムの障害について
(出所:JR九州バス)

 最終利用日が約20年前の日付になった原因は、日付計算の設計不備。当該のICカード車載器では、GPS衛星信号の「週番号」を利用して日付を計算していた。週番号は0から始まり、1023に達すると0にリセットされる仕様になっていた。これを考慮した設計になっていなかったため、1024週(約19.6年)の前の日付が記録された。

 対象となるICカード乗車券は鹿児島市交通局と南国交通、鹿児島交通が発行したもの。古い日付が記録されたICカードは発行会社でしか再発行できないとしている。

JR九州バスの発表資料