著名なセキュリティーリサーチャーのpiyokango氏が注目のシステムトラブルをピックアップ。今週の注目ネタは……。
今回は、3件のトピックを取り上げる。さくらインターネットのサービス障害、大塚商会のIoT機器関連の注意喚起、ショーボンド建設の個人情報流出である。
さくらインターネットの複数のサービスで障害発生
さくらインターネットは2022年1月17日、複数のサービスで障害が発生したとして謝罪した。障害が発生したのは「さくらのレンタルサーバ」「さくらのVPS for Windows」「さくらのクラウド」「さくらのセキュアモバイルコネクト」 「sakura.io」の一部。

障害の多くは1月17日午前10時半ごろからおおむね昼ごろまでに復旧したが、さくらのクラウドの一部は午後7時35分まで、さくらのレンタルサーバは翌18日午前0時35分まで復旧するのに時間がかかった。
1月18日までに発表された復旧報では障害の原因が明らかになっていないが、障害はいずれもサービスにつながらない、またはつながりにくくなるといったものだった。東京リージョンのさくらのクラウドでは、サーバーが電源停止状態だったことを明らかにしている。
さくらインターネットの障害が発生していた時間帯には、少なくとも10以上の組織が障害の発生を告知していた。その多くは、さくらインターネットのサービスを利用していたとみられる。バイオサイエンス関連のソフトウエアを開発するインシリコバイオロジーは1月17日、同日10時半ごろから午後4時10分ごろまで同社のメールサーバーで障害が発生し、メールの送受信ができなかったことを明らかにした。原因として、さくらインターネットの障害を挙げていた。

さくらインターネットの発表資料
インシリコバイオロジーのお知らせ