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著名なセキュリティーリサーチャーのpiyokango氏が注目のシステムトラブルをピックアップ。今週の注目ネタは……。

 今回は、3件のトピックを取り上げる。ニップンのサイバー攻撃被害による四半期報告書の提出遅れ、愛知県のPCR検査システムのランサムウエア感染、情報通信研究機構のダークネットに関するリポートである。

Excelを使って手作業で四半期報告書を作成

 ニップンは2022年2月14日、第3四半期報告書の提出期限を2月14日から3月18日に延長するための申請書を提出したと発表した。同社は2021年7月にサイバー攻撃を受けたと公表し、第2四半期報告書の提出期限も延長していた。

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第3四半期報告書の提出延長申請について
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(出所:ニップン)

 子会社のニップンビジネスシステムが運用するネットワークが2021年7月7日の未明にサイバー攻撃を受けて、大半のサーバーのデータが暗号化された。被害はグループ会社11社が利用する販売管理システムや同26社が利用する財務会計システムにも及んだ。

 このため、四半期報告書の作成にはExcelを使った手作業をせざるを得ないとし、通常より多くの時間を必要としていると説明している。なお、2021年末から2022年の年始にかけて一部の重要性の低いシステムを除いた主要な基幹システムの復旧が完了し、第4四半期からは通常の会計処理ができる見込み。

ニップンの発表資料