著名なセキュリティーリサーチャーのpiyokango氏が注目のシステムトラブルをピックアップ。今週の注目ネタは……。
今回は、3件のトピックを取り上げる。トレンドマイクロのメール誤送信、個人情報保護委員会が実施したアンケートに関するリポート、GMOグローバルサイン・ホールディングスのデータセンター障害である。
英語表記の謝罪メールが届き、対象者は混乱
トレンドマイクロは2022年3月15日、一部のサービス契約者宛てに送信すべきメールを、対象外の顧客にも誤送信したとして謝罪した。

誤送信されたメールの件名は「Trend Micro Email Security at your service!」。契約者に対してサービスの利用を促す内容で2022年3月13日に送信された。同社は誤ってメールを送った対象者に対して、3月14日に日本語表記の謝罪メールを、さらに3月14日から3月15日にかけて日本語表記以外の謝罪メールを送信した。
誤送信されたメールについて「詐欺だと思った」「おかしい」といった指摘や、日本語と英語で2回に分けて謝罪メールが届いたことについて1通にまとめてほしいという意見がTwitterなどに書き込まれた。トレンドマイクロは3月16日、謝罪メールを複数送ったことで顧客の混乱を招いたとして、この点についても謝罪した。
誤送信の発生原因は配信処理における人的ミスと説明。再発防止として作業手順などを見直し、配信前の確認を徹底するとしている。
トレンドマイクロの発表資料