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著名なセキュリティーリサーチャーのpiyokango氏が注目のシステムトラブルをピックアップ。今週の注目ネタは……。

 今回は、3件のトピックを取り上げる。京都駅ビル開発への不正アクセス、ポリプラスチックスのランサムウエア感染、東京計器の社員をかたるBECである。

クラウド環境にあったサーバーが被害に

 京都駅ビルの管理会社である京都駅ビル開発は2022年4月15日、同社のサーバーが外部から不正アクセスを受け、顧客などの個人情報が流出した可能性があると発表した。

不正アクセスに関する発表資料
不正アクセスに関する発表資料
(出所:京都駅ビル開発)

 4月9日に発生したサーバー障害を調査したところ、部内業務に使用するクラウドサーバーが不正アクセスを受けたことが判明した。侵入された原因は調査中。

 サーバーには、顧客の約950件、取引先の約3400件、社員や退職者などの約300件の個人情報が保存されていた。個人情報は名前や住所などで、クレジットカード情報は含まれない。

 同社は影響を受けた顧客に対して郵送で連絡する。また外部の専門機関と原因調査を進め、必要な対策を施して再発防止に万全を期すとしている。

京都駅ビル開発の発表資料