平成30年間のエポックと言うべき建築は何か。建築家、エンジニア、歴史家など、多くの建築を見ている目利き20人にそれぞれ10件を選んでもらい、その票数の合計で「平成の10大建築」を決めた。各人の推薦コメントとともに紹介する。

■選者(生年順、敬称略)
尾島俊雄、細田雅春、藤森照信、佐々木睦朗、内藤廣、河野晴彦、古谷誠章、千鳥義典、菅順二、印藤正裕、松隈洋、山梨知彦、磯達雄、五十嵐太郎、金田充弘、倉方俊輔、小堀哲夫、豊田啓介、藤村龍至、成瀬友梨
平成30年間のエポックと言うべき建築は何か。建築家、エンジニア、歴史家など、多くの建築を見ている目利き20人にそれぞれ10件を選んでもらい、その票数の合計で「平成の10大建築」を決めた。各人の推薦コメントとともに紹介する。
尾島俊雄、細田雅春、藤森照信、佐々木睦朗、内藤廣、河野晴彦、古谷誠章、千鳥義典、菅順二、印藤正裕、松隈洋、山梨知彦、磯達雄、五十嵐太郎、金田充弘、倉方俊輔、小堀哲夫、豊田啓介、藤村龍至、成瀬友梨
賞は10年の歴史に幕
建築家の内藤廣氏が選考委員長を務める「吉阪隆正賞」の第5回受賞者に、建築家の西沢立衛氏が選ばれた。2019年9月11日の会見で発表した。日経アーキテクチュア「平成の10大建築」の企画で4位となり、内藤氏が絶賛していた豊島美術館が受賞対象となった。
建築ジャーナリスト、磯達雄氏が読み解く平成ベストテン
これまでカウントダウン形式でお伝えしてきた「平成の10大建築」の結果を、建築ジャーナリストの磯達雄氏に読み解いてもらう。「平成建築を構造デザインの面から成り立たせていたのは、〈木村スクール〉であった」と磯氏は指摘する。
10大建築カウントダウン1位
20人の目利きの投票で選んだ「平成の10大建築」を、カウントダウン形式で発表してきた。総合第1位、“平成30年間を代表する建築”に選ばれたのは、仙台市青葉区の「せんだいメディアテーク」だ。
10大建築カウントダウン2位
今回は建物上部の写真から始めてみた。冷凍倉庫? 水質処理工場? 違う。「平成の10大建築」第2位は、ある地方都市の観光を激変させたといわれる美術館である。
10大建築カウントダウン3位
「平成の10大建築」は横浜市中区に、2002年に完成した建築だ。設計者は分かるだろうか。ザハ・ハディド氏ではない。 アレハンドロ・ザエラ・ポロ、ファーシッド・ムサビ両氏によるfoa(フォーリン・オフィス・アーキテクツ)という設計事務所だ。
本日発行「検証 平成建築史」、10大建築カウントダウン4位
いよいよ本日、2019年4月1日、書籍「検証 平成建築史」が発行となる。同書のナビゲーターである建築家の内藤廣氏が、「平成の建築を10選べと言われて最初に頭に浮かんだ」というのがこの建築だ。
10大建築カウントダウン4位
「コンピューターが無ければ計算不能な複雑性と不規則さを抱えた柱のデザインが自然の森のような空間に近づく、極北の建築」──。建築史家で東北大学教授の五十嵐太郎氏がそう評するこの建築、お分かりだろうか。
10大建築カウントダウン4位
「時代の変わり目に介入し、実現した奇跡の建築」と藤村龍至・東京芸術大学美術学部建築科准教授が絶賛するこの建築。国際コンペで当選した後には景観論争も巻き起こした。「平成の10大建築」に選ばれたこの施設、分かりますか?
10大建築カウントダウン7位
大手設計事務所の社長2人がともに絶賛するこの建築。公園と一体化する形で整備されているのは、なんと火葬施設である。「平成の10大建築」第4回は大分県の建築だ。
10大建築カウントダウン7位
「平成の10大建築」第3回は、恐らく今、一般の人が最もよく耳にしているであろう人気建築家の“転機”とされる建築だ。
10大建築カウントダウン7位
「技術や都市の開発が未来だけを対象にしていた昭和の時代から、平成への転換を物語るプロジェクト」──。建築史家の倉方俊輔氏(大阪市立大学准教授)がこの建築についてそう書いているのを読んで、「なるほど!」と膝を打った。「平成の10大建築」第2回は……。
10大建築カウントダウン7位
「流れるような空間構成と巧みな断面形状、緻密な構造体のディテールとおおらかな屋根のシルエットによって生み出された造形は、この時代を代表するモニュメント」──。建築史家の松隈洋氏(京都工芸繊維大学教授)がそう評するこの建築、お分かりだろうか。建築分野のキーパーソン20人が選んだ「平成の10大建築」カ…