食や調理領域のイノベーションである「フードテック」「スマートキッチン」が世界各地でにわかに注目を集めています。背景には、最新技術と食のサイエンスの融合、将来の食糧不足など社会課題への認識の高まり、新しいビジネスモデルの拡大などがあります。本連載では「フードテックの未来」(日経BP発行)を監修したシグマクシスのスマートキッチンチームが、世界の主要イベントを通じて発見したグローバルトレンドをリポートします。
(連載監修:菊池 隆裕=日経BP総研イノベーションICTラボ)

食や調理領域のイノベーションである「フードテック」「スマートキッチン」が世界各地でにわかに注目を集めています。背景には、最新技術と食のサイエンスの融合、将来の食糧不足など社会課題への認識の高まり、新しいビジネスモデルの拡大などがあります。本連載では「フードテックの未来」(日経BP発行)を監修したシグマクシスのスマートキッチンチームが、世界の主要イベントを通じて発見したグローバルトレンドをリポートします。
(連載監修:菊池 隆裕=日経BP総研イノベーションICTラボ)
技術の進化目立つ米国、社会課題解決への期待高い欧州、企業の関心広がる日本
2019年4月以降、本コラムでは主に海外のフードテックに関連するカンファレンスから、この領域の盛り上がりについて執筆してきた。国内外問わず、フードテックは大きな注目を集め、各地のカンファレンスは規模拡大とともに、そこで議論される内容も一段と深くなり、具体性を増した。改めて2019年を振り返り、フー…
ドイツIFAと米スマートキッチンサミットに見るフードテック最新動向
今回は、2019年9月と10月にそれぞれドイツ、米国で開催されたイベントから見えたフードテックの最新動向を紹介する。2つのイベントを通じて感じられたのが、フードテックが未来を語るフェーズからいよいよ実践に入りつつあることだ。
イタリアSeeds & Chipsとスマートキッチンサミットジャパンから
少し前のイベントになるが、2019年5月イタリアのミラノで世界最大級のフードイノベーションに関するサミット「Seeds & Chips」が開催された。
体調改善やSDGs対応も、日米ベンチャーけん引
前回の記事では、米国における食にまつわる社会課題解決や、現行のフードシステムに対する不信感に対して、テクノロジーをどう使えばいいのか、という議論について述べてきた。今回は視点を変え、フードテックがどんな新しい価値を創造しようとしているかについて述べる。
海外展示会に見る、食領域の課題提起
前回の記事「なぜ大手家電メーカーはフードテック・スタートアップとの連携を急ぐのか」では、フードテックという領域がコンシューマー向け技術イベント「CES」で盛り上がってきたことをお伝えした。では、なぜ今これほどまでにフードテックという領域が海外で盛り上がっているのか。
技術展示会「CES 2019」に見る最新動向
米国ラスベガスで毎年1月に開催されるグローバル技術展示会「CES」は、スマートホームやデジタルヘルス、スポーツテック、ファミリーテック、ベイビーテックなど、数多くの技術アプリケーションを見ることができる。これらに加え、CES主催者が公式に成長カテゴリーとして挙げていないながらもひそかに進化を遂げて…