「インベーダーゲーム」などゲームセンターのアーケードゲームに始まり、ファミコンやプレステなどの家庭用ゲーム、ニンテンドーDSなどの携帯ゲームやパソコンで遊ぶゲーム、スマートフォンのゲームまで。私たちの生活の至る所に「ゲーム」は根付いています。
オランダの調査会社Newzooが2018年10月に公表したリポートによると、2018年のゲームの世界市場規模は合計1349億ドル(約15兆円)に達しました。前年比で10.9%もの高い成長率で市場は伸張しており、当面は2ケタ成長が続くとみられています。2021年には業界全体で1740億ドル(約19兆円)に達する見込みです。2012年には市場全体の18%に過ぎなかったモバイルゲームが2018年には47%に達するほど急成長したからです。モバイルゲームの市場は21年には900億ドル以上、ゲーム全体の5割を超えるまで成長しそうです。
これほどの巨大な市場を生み出す「ゲーム」には、当然のことながら様々な開発者が関わり、多くのアイデアや技術が試され、様々な設計が取捨選択されて進化し続けています。この連載では、こうした「ゲームのものづくり」の世界を、様々な筆者に読み解いてもらおうと思います。