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 任天堂のゲーム機「Nintendo Switch」のテレビCM、2020年に入ったあたりから内容が変わったのにお気づきでしょうか? これまでは若者のグループや家族がみんなで一緒に楽しんでいるシーンが主に描かれていましたが、今は親と子が、あるいは夫婦2人がそれぞれNintendo Switchを持って、別々のゲームをプレーしている光景が流れるようになっています。

脳を鍛えるぞ、鍛えるぞ、あー間違えた
脳を鍛えるぞ、鍛えるぞ、あー間違えた
(イラスト:闇雲)
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 あー、なるほど「1人1台」を狙ってるんだな、とわたしには感じられました。2004年に大ブームを巻き起こした「ニンテンドーDS」のように、Nintendo Switchの人気を加速させるぞ!という任天堂の狙いを感じたのです。一家に1台ずつ普及させるのではなく、家族それぞれに1台ずつにしてさらなる普及を目指すわけです。

 任天堂はそんな野望に向けた切り札も用意しました。それが今回紹介する『東北大学加齢医学研究所川島隆太教授監修 脳を鍛える大人のNintendo Switchトレーニング』(以下、脳トレ)なのです。

『東北大学加齢医学研究所川島隆太教授監修 脳を鍛える大人のNintendo Switchトレーニング』
『東北大学加齢医学研究所川島隆太教授監修 脳を鍛える大人のNintendo Switchトレーニング』
2019年12月27日発売/パッケージ版:3480円/ダウンロード版2680円。パッケージ版には「Nintendo Switch タッチペン」が付属 (c) 2019 Tohoku University / Nintendo
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 2004年に発売されたニンテンドーDS版の「脳トレ」は監修者の東北大学川島隆太教授の研究成果を織り込んだ「ゲーム機を使った楽しい脳のトレーニング」という新しいジャンルを開拓して大ヒットしました。

 それまでゲームに触れてこなかった層を引き込むのに成功。全世界で1901万本という驚異的な販売実績を記録し、2006年には新語・流行語大賞トップ10を受賞するなど、社会現象を巻き起こしました。いまでこそ大人がゲームを楽しむ光景は日常的ですが、その契機となったのが「DS版脳トレ」でした。