小・中・高校などが休校になり、会社のリモートワークも増え、どうしても運動不足になりがちな2020年の春。今回紹介するのは、それを解消するためのツールとしてぴったりな「リングフィットアドベンチャー」(任天堂/Nintendo Switch用ソフト)です。既に大人気のソフトですがこのソフトに込められた任天堂の様々な仕掛けについて、ご説明します。
リングフィットアドベンチャーは家庭でゲームをするだけで、ジムに通ってフィットネスをするのと同じような効果を得られることを狙っています。ゲームのコンセプトといい、「リングコン」と「レッグバンド」のような専用の小道具(周辺機器)を活用するところといい、2007年に発売され、全世界で2000万本を超えるる大ヒット商品となった「Wii Fit」(任天堂/Wii用ソフト)の正統な後継といっていいでしょう。
ただし、その内容は大幅にグレードアップしています。Wii FitをNHKの体操番組に例えると「みんなの体操」でした。どんな人でも遊べて、誰もがちょっと体をほぐし、体感を鍛えることができました。一方のリングフィットアドベンチャーを例えるなら「筋肉体操」です。ちょっとハードで、ひとたびプレーを終えると、全身に汗がにじみ、「ああ、いい運動した!」と思わず声が漏れるような感じです。
そんなハードに運動はしたくないよ! と思うかもしれません。そこはご安心下さい。運動の強度、そして筋肉への負荷は自身で設定できますし、年齢や性別に応じて、適切な負荷がかかるようゲームの側で自動的に調整されます。どのような人でも、ほどよく汗がにじむくらいの運動量になるよう調整されるのです。