全2653文字
PR

 身近なところでは2年前は存在していなかった「れいわ(令和)」がちゃんと入っています。このほかに「びーえる」「すこ」「ばえ」といった、ネットスラングを含む新しい日本語が辞書入りしているのです。

 びーえる(BL)……男子同士の恋愛のこと

 ばえ(映え)……インスタグラムなどで投稿写真が格好いいこと

 すこ(好こ)……「好き」のネットスラング

 なぜ、こんな言葉まで登録されているのか? 実はこのゲーム内辞書、どこかにある既存の辞書データを流用したのではなく、このゲームのために作られているからです。ゲームに最適化した辞書をゼロから作るという、絶句するほどの労力が掛かっているわけです。

 でも、だからこそ「もじぴったん」シリーズは傑作ゲームとして長い間君臨できているのです。大人は知らないけれど、子どもがふだん使っている最新の単語も認識されるので、親子で対戦したときに、けっこういい勝負になるわけです。たとえば「すこっぷ」という言葉を作ると、「すこっぷ」だけでなく、「すこ」と「こっぷ」も同時に作ったと見なされ単語3つがカウントされます。これで一気に形勢が逆転したりもするわけです。

 特に、子どもが1人プレーで「もじぴったん」に夢中な状況で大人が安易に勝負を挑むのは危険です。子どもたちは何度も遊んでいるうちにどういう単語を作ると「たくさんの言葉を同時に作れて有利になるか」を把握しますから、初見で挑戦する大人が返り討ちに遭うのは必定です。まさかまさか、そんなはずないでしょう? と思ったそこのあなた。いかがでしょう? まずはお子さんに遊んでもらい、満を持して勝負を挑んでみてください。きっと手に汗握る真剣勝負ができますよ。

「ことばのパズル もじぴったん アンコール」
「ことばのパズル もじぴったん アンコール」
販売元はバンダイナムコエンターテインメント。価格は税込み3520円  (c)2020 BANDAI NAMCO Entertainment Inc.
[画像のクリックで拡大表示]
野安 ゆきお(のやす・ゆきお)
ゲームジャーナリスト
野安 ゆきお(のやす・ゆきお)  1968年生まれ。ファミコン時代からゲーム雑誌編集部に所属し、ゲームジャーナリストとして活動。1000本以上の家庭用ゲームを仕事としてプレーし、100冊以上のゲーム攻略本の制作に参加。その後、編集プロダクション勤務を経て、現在はフリーで活動中。ご連絡はTwitterアカウント @noyasuyukioへどうぞ。