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1万2000歩以上は働き過ぎ?

 三菱ケミカルホールディングスでは健康経営のKPI(重要業績評価指標)として、3つの独自指数を設定している。従業員のやりがいや熱意・信頼・成長を指数化した「いきいき活力指数」、働き方に関する意識・行動・取り組みレベルを指数化した「働き方指数」、検診項目・生活習慣・満足度レベルを指数化した「健康指数」だ。検診項目など一部で客観的な指標を利用しているものの、アンケートによる主観的評価を重視しているのが特徴だ。

健康経営のKPIとして3つの指数を設定
健康経営のKPIとして3つの指数を設定
三菱ケミカルホールディングスは資本の効率化やイノベーション創出の追求とともにサステナビリティの向上を目指す経営として「KAITEKI経営」を掲げており、実現に必要な人材を支えるために健康経営(KAITEKI健康経営)を推進している。そのKPIとして3つの独自指数を設定した(図:三菱ケミカルホールディングス)
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 同社では、プレゼンティーズムには「いきいき活力指数」が強く関連すると見ており同指数の改善が生産性・創造性の向上に不可欠と考えている。そのためには、働き方改革の結果を反映する「働き方指数」とウエアラブル端末を活用するなどした健康支援活動の結果が反映される「健康指数」の改善が重要になる。

 計測した小型活動量計のデータを基に、同社では3つの指数との関連性を調べた。まず、歩数については各指数との関連が見られ、平均歩数が多いほど各指数が高い傾向が確認できたとする。ただし、1万2000歩以上の場合はいきいき活力指数はかえって低下するという興味深い傾向が見られた。仕事の繁忙具合に比例して歩数が増えるためではないかと推測する。

1万2000歩以上でいきいき活力指数が低下
1万2000歩以上でいきいき活力指数が低下
歩数と3つの指数との関連性を調べた。平均歩数が多いほど、3つの指数は高まる傾向があったが、1万2000歩以上になると健康指数は高まるものの、いきいき活力指数は下がっていることがわかった。働き方指数もやや低いようにみえる(図:三菱ケミカルホールディングス)
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