米HPから魅力的なモバイルノートが登場した。13インチ(13.3インチ)ディスプレーのモデルとしてはフットプリントが世界最小の「HP Spectre x360 13」である。これで回転式の2in1というのだから素晴らしい。言うまでもなく、回転式の2in1はクラムシェルよりも大きく、重くなりがちなのだ。
Spectreシリーズは、HPの中でもプレミアムなモデルだが、直販価格は13万2000円(以下、価格は全て税別)から。「攻めている」価格設定だと思う。ではこのモデルは「お買い得」といえる出来なのだろうか。メーカー担当者の話を交えながら、レビューしていこう。
ラインアップが分かりにくい
HPのWebサイトは少々分かりづらい。とてもモデル数が多く、型番が似通っているものも多いためだ。さらに、前モデルの情報も掲載されているので、該当機種が見つけづらいと感じる方も多いのではないか。この点に関しては、「現在も試行錯誤中で、徐々に解消されていくはず」(日本HP Eコマース事業本部コンシューマービジネス本部本部長 沼田綾子氏)とのことだ。
HP Spectre x360 13は多くの構成が選べるが、今回は有機ELを採用し、 Core i7にメモリー16Gバイト、ストレージに1TバイトのSSDというぜいたくな構成の「パフォーマンスプラス」モデルを使ってみた。価格は18万5000円から。スペックを考えると、コストパフォーマンスは非常に高い。
デザインは従来のSpectreシリーズにかなり近い。エッジを強調した角張ったスタイルで、ゴールドがアクセントとして配色されている。個人的には、少々派手すぎると感じてしまう。「以前にシンプルなシルバーもラインアップしたことがあるが、このカラーのほうが人気は高かった」(沼田氏)。
当初のモデルに比べると、ゴールドの部分に細かなラインが入っており、光沢を抑えている。ただそれでも、派手なことは変わらない。