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1966年に完成した天門橋。同橋の左側に並行するように新しい橋を架けた(写真:熊本県)
1966年に完成した天門橋。同橋の左側に並行するように新しい橋を架けた(写真:熊本県)
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 熊本県の宇土半島と天草諸島の玄関口である大矢野島とを結ぶ国道266号の「天門橋」は、橋長502mの鋼3径間連続トラス橋です。1966年に完成した当時、最大支間長300mは連続トラス橋として世界一を誇り、土木学会が優れた橋梁に与える第1回田中賞に輝きました。

 この名橋のすぐ北側の海上に2018年5月、新しい自動車専用道路の橋が開通しました。渋滞緩和や代替路の確保を目的に、熊本県が整備したものです。

 県が新しい橋のデザインコンセプトとして掲げたのは、「周辺の景観に調和するとともに、天門橋の繊細でありながら緊張感を内在する力強さを損なわず、対比的に技術的進歩が見て取れ、地域にも新しい物語が生まれる魅力的な橋」。新しい橋はこのコンセプトを踏まえつつ、幅200m、高さ42mの航路をまたぐ長大橋として計画しました。

 次の3つのうち、どの構造形式を採用したでしょうか。

既存の天門橋(右)の隣にトラス橋を架けた場合の模型写真(写真:熊本県)
既存の天門橋(右)の隣にトラス橋を架けた場合の模型写真(写真:熊本県)
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エクストラドーズド橋を架けた場合の模型写真(写真:熊本県)
エクストラドーズド橋を架けた場合の模型写真(写真:熊本県)
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アーチ橋を架けた場合の模型写真(写真:熊本県)
アーチ橋を架けた場合の模型写真(写真:熊本県)
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  1. 天門橋と同様に細長い部材を三角形につなぎ合わせた「トラス橋」
  2. 低い主塔から斜めに張ったケーブルで桁を支える「エクストラドーズド橋」
  3. 上に凸の弓なりの部材で海をまたぐ「アーチ橋」