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トンネル掘進の出発地点となる川崎人工島に向かって海上輸送中のシールド機。川崎人工島は現在、「風の塔」と名付けられた換気塔になっている(写真:東京湾横断道路会社)
トンネル掘進の出発地点となる川崎人工島に向かって海上輸送中のシールド機。川崎人工島は現在、「風の塔」と名付けられた換気塔になっている(写真:東京湾横断道路会社)
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川崎人工島の建設中の様子。連壁内部を排水して、海底を掘り下げる。1993年3月撮影(写真:玉井 強志)
川崎人工島の建設中の様子。連壁内部を排水して、海底を掘り下げる。1993年3月撮影(写真:玉井 強志)
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換気塔の工事が進む川崎人工島。島の直径は195mで、海面下約50mの海底地盤にトンネルが通っている。換気塔は日本画家の平山郁夫氏などがデザイン決定に関わった(写真:三島 叡)
換気塔の工事が進む川崎人工島。島の直径は195mで、海面下約50mの海底地盤にトンネルが通っている。換気塔は日本画家の平山郁夫氏などがデザイン決定に関わった(写真:三島 叡)
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現在の東京湾を上空から見る。写真右下は木更津人工島、その左上に川崎人工島の白い換気塔が見える。川崎人工島の上にあるのは羽田空港(写真:日経コンストラクション)
現在の東京湾を上空から見る。写真右下は木更津人工島、その左上に川崎人工島の白い換気塔が見える。川崎人工島の上にあるのは羽田空港(写真:日経コンストラクション)
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 東京湾を真一文字に突っ切る希代のビッグプロジェクト、東京湾アクアラインが完成したのは1997年のことでした。川崎市と千葉県木更津市を結ぶ全長15.1kmの有料道路で、川崎側から木更津人工島(現在の「海ほたる」)までがシールドトンネル、木更津人工島から木更津側までが橋梁となっています。総事業費は1兆4823億円、構想浮上から完成まで36年を要しました。

 建設地は「マヨネーズ層」と呼ばれる海底の軟弱地盤。しかも、最大水圧600kPa(6気圧)が作用する大水深下に、外径14.14mという大断面シールド機で総延長1万8000m超のトンネルを掘進する――。

 前例のない工事の難しさから、東京湾アクアラインのプロジェクトはある宇宙開発計画に例えられました。一体、何と呼ばれたでしょうか。

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