全1583文字
米国ニューヨーク市を流れるイーストリバー沿いの埋め立て地に2018年夏、人も生物も過ごしやすい湿地帯を備えた公園が完成しました。ハンターズ・ポイント・サウス・ウオーターフロント公園です。写真中央にある高さ6.7m、長さ15.24mの白いカンチレバー式の展望台からは、ニューヨークの摩天楼を一望できます。
この地域は20世紀前半まで、砂糖精製業の中心地として栄えてきました。しかし、工場や港が相次いで移転し、21世紀初頭に衰退したのです。
ニューヨーク市経済開発公社(NYCEDC)は、12万m2に及ぶ工場跡地を再開発。集合住宅などを整備するのに併せ、イーストリバー沿いに公園を設けることにしました。
南北に延びる公園のうち、北側の第1期は2013年に完成。衰退した工場跡地の再生をテーマに、古いガントリークレーンや鉄路などの産業遺産を生かした公園を整備しました。
ところがその後、第2期の2万4000m2に及ぶ公園南側の拡張において、NYCEDCや設計者は整備方針のテーマを変更しました。方針転換して新たな対策を盛り込んだ公園は、画期的なアイデアが話題を呼んでいます。
第2期の計画で新たに盛り込んだ最も大きな対策とは、次の3つのうちどれでしょうか。
- 外来種対策
- 水害対策
- 痴漢対策