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稲佐山を北側から望む。写真左奥に長崎の街や港が見える。長崎市は手前の駐車場から山頂まで、新たな輸送手段を整備した。写真は施工中の様子(写真:長崎市)
稲佐山を北側から望む。写真左奥に長崎の街や港が見える。長崎市は手前の駐車場から山頂まで、新たな輸送手段を整備した。写真は施工中の様子(写真:長崎市)
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 長崎市にある稲佐山は標高333m。山頂にある展望台からは、香港、モナコとともに「世界新三大夜景」に選ばれた長崎の街や港を一望できます。

 稲佐山には麓と山頂を結ぶ既存のロープウエーがあります。しかし、近年は観光客の急増で1時間待ちとなるような混雑も珍しくありませんでした。ロープウエーの定員は31人と少数。修学旅行生やバスツアーなどの団体客を分散させず、一度に輸送できる手段が必要となっていました。

 長崎市は2015年度、中腹にある駐車場から山頂まで多くの観光客を運ぶ方法として複数の案を検討。翌16年度、1つの案に絞り込みました。

 新たな施設は20年1月、総事業費約20億円を投じて完成しました。市の担当者は、輸送手段自体が「稲佐山の新たな観光資源になる」と胸を張ります。中腹の駐車場から山頂まで、どのような輸送手段を整備したのでしょうか。

  1. 山頂まで続く既存道路を大型バスも通れるように拡幅
  2. エスカレーターと動く歩道を整備
  3. 斜面走行モノレールを整備