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(写真:吉田 誠)
(写真:吉田 誠)
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 沖縄県の石垣島で、旧石垣空港の跡地に赤瓦の「石垣市新庁舎」が完成し、2021年11月から供用が始まりました。新庁舎の基本設計は、公募型プロポーザルで選ばれた隈研吾建築都市設計事務所が担当しました。地元の設計事務所と共同で設計することが条件だったため、隈事務所は選定後に洲鎌設計室(沖縄県石垣市)とチームを組んで設計を手掛けています。

 設計当時、隈事務所は東京五輪のメインスタジアムになる国立競技場の設計を進めていました。多忙の中でも新庁舎のプロポーザルに名乗りを上げたのは、「過去に石垣で実現に至らなかったプロジェクトがあったからだ。私は石垣にすごく引かれていた」と、隈氏は打ち明けます。

 隈氏は施設のコンセプトに「石垣の風景を継承する『みんなが集う市役所』」を掲げました。プロポーザルでは迷わず、石垣島でよく見られる赤瓦の建築を提案しています。

 「石垣の風景」が指すものは、赤瓦だけではありません。正面玄関の手前には、上の写真のように伝統的な「ヒンプン」(魔よけの石垣)が立っています。さらに進むと、「アマハジ」という大きな庇(ひさし)の空間が出迎えてくれます。

 隈氏はよく、建設地で入手できる素材や特産品を新たな形で建築に取り入れます。新庁舎にも地場の木材を使いました。アマハジの庇を支える柱にも、その木材が張られています。隈氏が採用した地元で入手できる木材とは、次の3つのうちどれでしょうか。

  1. 琉球マツ
  2. ガジュマル
  3. シークワーサーの木