前回に続いて、沖縄県の建築から出題です。那覇市中心部の商業エリアに2021年10月、「那覇文化芸術劇場 なはーと」がオープンしました。14年3月に閉校した市立久茂地小学校の跡地に、市が建設しました。
建物は地下2階・地上6階建てで、延べ面積は約1万4600m2。中小の雑居ビルや住宅が立て込む街なかで、ひときわ目を引く存在です。
「求められた要素を全部盛り込むと、建物が敷地いっぱいに立つことは明らかだった。しかし周囲になじむように建物のボリュームを抑えつつ、那覇の中心部という立地にふさわしく沖縄らしい劇場空間を目指した」。香山建築研究所(東京・文京)所長の長谷川祥久氏は、そう説明します。
市が実施した公募型プロポーザルで選ばれた、同社と久米設計、根路銘(ねろめ)設計(那覇市)の3社JVで設計を手掛けました。
建物を特徴づけているのは、緩やかにうねりながら連なるコンクリート製の外装パネルです。この模様は沖縄に縁があるものがモチーフになっています。それは何でしょうか、三択です。
- 沖縄の海のサンゴ礁
- 沖縄の伝統織物「首里織」
- 沖縄で使われる「花ブロック」