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(写真:日経クロステック)
(写真:日経クロステック)
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 木立のような現しの木柱と、方杖(ほうづえ)の連なりが特徴的な「茨城県大子町新庁舎」が2022年7月に竣工し、同年9月20日から新庁舎での業務が始まりました。地上2階建て、純木造の建物です。上の写真は議会ホール棟、奧が行政棟です。

 建築設計は遠藤克彦建築研究所(東京・中央)で、構造設計は佐藤淳構造設計事務所(東京・港)、施工は株木建設(水戸市)がそれぞれ手掛けました。遠藤克彦建築研究所は22年2月に開館した「大阪中之島美術館」を設計したことで話題になったばかりです。ここでも佐藤淳構造設計事務所とタッグを組みました。

 新庁舎の建設は、まれに見る苦しいプロジェクトでした。何と、5回の基本設計と2回の実施設計を経ているのです。

 遠藤克彦建築研究所は18年6月の公募型プロポーザルで最優秀者に選ばれ、設計を開始。しかしその後の大子町長選挙で町長が替わり、経費削減により新庁舎の計画に見直しが入りました。

 そこで当初計画の鉄筋コンクリート(RC)造、鉄骨(S)造、地上3階建てから、1層減らして地上2階建てに変更しました。これが1回目の見直しです。

 ところが別の理由で、2回目の見直しを迫られます。その理由とは次の3つのうち、どれでしょうか。

  1. 町民から交流スペースが欲しいと要望が出た
  2. 資材の高騰で予算が足りなくなった
  3. 台風による水害で計画地が浸水した