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(写真:車田 保)
(写真:車田 保)
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 空港施設のようにも見える上の写真の建物は、名古屋市に完成した名古屋造形大学の新校舎です。

 真っ白な格子状の壁の上に、最上階が外側に張り出して載っています。最上階は平面が1辺104mの正方形で、屋外テラスが四方を巡ります。山本理顕設計工場(横浜市)が設計を手掛け、2022年3月に竣工しました。

 敷地の真下には名古屋市営地下鉄名城線の名城公園駅があり、交通至便です。

 建物がゲート状なのは、地下鉄の直上に荷重制限があったからです。学生の創作・研究の場として自由な大空間が必要と山本氏が考えていたことも、ゲート状が導き出されたことにつながります。ゲート状なら、上部に広い面積を取れます。

 新校舎では、建物形状の他にも、ユニークな試みが見られます。それは次の3つのうちどれでしょうか。

  1. 環境負荷低減のため旧校舎の木材などを新校舎に再利用した
  2. ソーシャルディスタンスを意識づける長さ2mのラインを床や壁に引いた
  3. 校舎内の場所を示すサインとして図形や教員の顔写真を掲示した