情趣あふれる木造の建物は、2021年7月に開館した施設「こども本の森 遠野」です。岩手県遠野市が所有する築約120年の旧呉服店の建築部材を生かし、安藤忠雄氏が自費で新築して市に寄贈しました。20年に大阪・中之島で開館した「こども本の森 中之島」に続く、安藤氏の寄贈施設になります。
11年の東日本大震災後、復興構想会議の議長代理を務めた安藤氏は、大阪でこども本の森の計画を進めるなかで、「東北にも同じような施設をつくりたい」と考えるようになったと言います。19年8月、講演会を兼ねて遠野市を訪れた安藤氏が元の木造建築を見て、設計・寄贈の話が決まりました。
さて、この施設には、利用する子どもたちを引きつけるある仕掛けが用意されています。それは次の3つのうちどれでしょうか。
- 本棚を通り抜ける滑り台
- 本に没入できる隙間空間
- マンガを集めた隠し部屋