PR
全3143文字

紙みたいにメモできる電子ペーパー

 キングジムは電子ペーパーを用いたメモガジェットの「カクミル」と、卵形のスマート家電リモコン「エッグ」を展示していた。

 カクミルは2018年7月から10月まで募集した電子文具で、電子ペーパーを採用することで紙に近い書き心地を実現した。メモのほか「ToDoリスト」「カレンダー」「時計」「電卓」の合計5つの機能を搭載し、アラーム機能も備える。2019年5月には一般向け販売もスタートした。

キングジムの電子ペーパー採用メモガジェット「カクミル」
キングジムの電子ペーパー採用メモガジェット「カクミル」
(写真:安蔵 靖志)
[画像のクリックで拡大表示]

 エッグは2019年2月から4月まで募集したスマート家電リモコンで、赤外線を利用してスマートフォンからさまざまな家電を操作できる。一般的なWi-Fi採用のスマート家電リモコンと違ってBluetoothを採用。Wi-Fi採用モデルと違って外出先からの遠隔操作はできないが、より手軽に設置や初期設定ができるというのを特徴にしている。

キングジムのBluetoothスマート家電リモコン「エッグ」
[画像のクリックで拡大表示]
キングジムのBluetoothスマート家電リモコン「エッグ」
[画像のクリックで拡大表示]
キングジムのBluetoothスマート家電リモコン「エッグ」
(写真:安蔵 靖志)

Bluetooth機器を簡単にスマホ対応にできるLINE Thingsも出展

 Bluetooth LE対応の機器をLINEアプリで利用できるようにし、手軽にスマートフォン対応を可能にする「LINE Things」もスポンサーブースに展示されていた。

 IoT家電製品を製造するスタートアップ企業にとって、ハードウエア開発は当然大変だが、それに加えてさまざまな困難が待ち受けているのがアプリ開発だろう。iOS向け、Android向けに開発する必要があり、販売開始時だけでなくアップデート時にも毎回アップルのApp Store、GoogleのGoogle Playそれぞれに展開しなければならない。審査なども必要になるため、スピーディーに開発・展開するのは楽ではない。

 そこでLINEがアピールするのが、8000万人以上の月間アクティブユーザー数を誇るLINEアプリとの連携だ。

 LINE Thingsは、Bluetooth LEを搭載する機器と連携し、LINEアプリ上で機器を操作できるようにするというもの。自前で1からアプリを開発する必要がないだけでなく、サーバーサイドで連携するため、いつでもリアルタイムでアップデートができるというのが特徴となっている。

 担当者は次のように語っていた。

 「スタートアップが自社でアプリを開発するのは大変ですし、それをユーザーにインストールしてもらうハードルもあります。LINEアプリなら多くの人がインストール済みなので、操作を覚えてもらうハードルも越えやすいです。さまざまなAPIを用意していますので、より手軽にスマートフォン連携ができるようになります」

スマートグラス使い頭の傾きでブロック崩し

 ブースでは手書きメモをスマートフォンに転送できるネオラボのスマートペン「NEO SMARTPEN」と、JINSのスマートグラス「JINS MEME」によるデモを行っていた。

 NEO SMARTPENはメモ用紙に印刷されたドットパターンをペンのカメラが読み取ることで座標を認識し、手書きメモをリアルタイムでスマートフォンのアプリに転送できるというもの。LINE Thingsを利用することで、専用アプリではなくLINEアプリにリアルタイムで手書きメモを転送し、画像などで保存できるというデモだった。

スマートペン「NEO SMARTPEN」で書いたメモをLINEアプリにリアルタイム表示できるというデモ
[画像のクリックで拡大表示]
スマートペン「NEO SMARTPEN」で書いたメモをLINEアプリにリアルタイム表示できるというデモ
[画像のクリックで拡大表示]
スマートペン「NEO SMARTPEN」で書いたメモをLINEアプリにリアルタイム表示できるというデモ
(写真:安蔵 靖志)

 JINS MEMEはメガネの傾きを検出し、ブロック崩しゲームを頭の傾きだけで楽しめるというデモを行っていた。どちらもシンプルなデモだったが、老若男女多くのユーザーを抱えるLINEアプリとの連携が容易にできることは、開発リソースを大きく割けないスタートアップにとって魅力的なソリューションの一つではないかと感じられた。

JINS MEMEでは、同製品でセンシングできるさまざまな情報(傾きや集中度合いなど)をデータとして見える化するデモと、ブロック崩しゲームのデモを行っていた
[画像のクリックで拡大表示]
JINS MEMEでは、同製品でセンシングできるさまざまな情報(傾きや集中度合いなど)をデータとして見える化するデモと、ブロック崩しゲームのデモを行っていた
[画像のクリックで拡大表示]
JINS MEMEでは、同製品でセンシングできるさまざまな情報(傾きや集中度合いなど)をデータとして見える化するデモと、ブロック崩しゲームのデモを行っていた
(写真:安蔵 靖志)
メガネを左に傾けると左に、右に傾けると右に動くというのを実際に体験できた
[画像のクリックで拡大表示]
メガネを左に傾けると左に、右に傾けると右に動くというのを実際に体験できた
[画像のクリックで拡大表示]
メガネを左に傾けると左に、右に傾けると右に動くというのを実際に体験できた
(写真:安蔵 靖志)
安蔵 靖志(あんぞう・やすし)
IT・家電ジャーナリスト
安蔵 靖志(あんぞう・やすし) IT・家電ジャーナリスト、家電製品協会認定 家電製品総合アドバイザー(プラチナグレード)、スマートマスター。AllAbout 家電ガイド。日経BP社「日経ネットナビ」「日経ネットブレーン」「デジタルARENA」「日経トレンディネット」などを経てフリーに。デジタル家電や生活家電に関連する記事を執筆するほか、家電のスペシャリストとしてテレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演。KBCラジオ「キャイ~ンの家電ソムリエ」に出演するほか、ラジオ番組の家電製品紹介コーナーの構成などにも携わっている。