全3310文字
PR
中村大介
中村大介
高収益化支援家、弁理士

 以前は夏といえば盆を過ぎれば涼しくなったものですが、私の住む京都では40℃に迫る日が続いています。ツクツクボウシもまだ鳴かず、秋が来るのはいつのことなのかと思います。今回のコラムは、実践的な技術戦略の立て方の5番目として「キーテクノロジーを導き出す」を取り上げます。

 キーテクノロジーと聞いて、「それって何?」「どういうメリットがあるの?」と思った人は多いのではないでしょうか。キーテクノロジーとはコア技術のことであり、「競争優位性を発揮する技術のこと」です。ですから、競争優位性があると儲(もう)かるのは当然です。そう、キーテクノロジーを導き出せると儲かるのです。

 最近の事例では、業績が鮮明に分かれた業界があります。それは、自動車業界です。トヨタ自動車(以下、トヨタ)とそれ以外の企業との収益が大きく分かれました(図1)。

図1●2020年3月期における自動車7社の営業損益
図1●2020年3月期における自動車7社の営業損益
(出所:日経クロステック)
[画像のクリックで拡大表示]

 その相違はトヨタの低コスト化技術と、ハイブリッド車を中心とした低燃費技術が生み出したものです。最新の燃費ランキングによれば、上位5車種はトヨタが独占。上位10車種までに拡大しても8車種をトヨタが占めています

*  イード(東京)が運営するマイカー燃費管理サービス「e-燃費.COM 」2020年8月17日調べ。

 トヨタは低コスト化と低燃費というキーテクノロジーを早期に見極めて磨きをかけてきたわけですが、それが現在の収益につながっています。

 このように、キーテクノロジーの導出法を知ることには大きなメリットがあります。今回のコラムを読むことで、次世代の事業に必要となるキーテクノロジーの導出方法について学べるので、ぜひ読み進めてください。