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 日経 xTECH土木面で、過去に公開したニュースをランキング形式でご紹介します。2018年12月23日~12月29日に読まれた記事の1~10位までを、本日12月23日~12月29日にかけて無料で読めるようにしました。

1位:イタリア落橋事故、再建は「関空」や「エルメス」のレンゾ・ピアノに

新橋の完成予想図
新橋の完成予想図
渡河部は他の箇所よりもスパンが大きい(資料:Renzo Piano Building Workshop)

 43人が死亡したイタリア・ジェノバのポルチェベーラ高架橋(通称「モランディ橋」)崩落事故から約4カ月が過ぎた2018年12月18日。ジェノバのマルコ・ブッチ市長は橋の再建に向けて、世界的建築家であるレンゾ・ピアノ氏のデザインを採用したと発表した。総工費は2億200万ユーロ(約260億円)を見込む。

2位:今度はシールド機損傷、工費増額でもめる広島高速

損傷したツインディスクカッター
損傷したツインディスクカッター
(写真:広島高速道路公社)

 広島高速道路公社が大林組などのJVに発注した広島市内のトンネル工事で、シールド機のカッターの一部が損傷したため、掘削を中断していることが分かった。公社が12月19日に発表した。原因の究明やシールド機の補修には時間を要することから、掘削再開には少なくとも1カ月以上かかるとみられる。このトンネル工事では、公社が契約手続きの不手際によって、当初の予定を大幅に超える工事費の支払いを求められたことが問題視されている。

3位:住民の話から補修ニーズをキャッチ、追加受注へ

(写真:日経コンストラクション)
(写真:日経コンストラクション)

 東京都内の橋梁補修工事の現場。監理技術者として所長を務めるショーボンド建設の小澤彰宏は、吊り足場の中で橋の隅々まで目を光らせる。「一度吊り足場を組めば、近接目視で点検して様々な補修を考えられる。発注者の要望に沿った提案をしていきたい」。

4位:「21世紀最悪の落橋」独自CGで崩壊過程を探る

北から南に向かって撮影したポルチェベーラ高架橋の崩落箇所
北から南に向かって撮影したポルチェベーラ高架橋の崩落箇所
(写真:Vigili del Fuoco)

 イタリア・ジェノバ近郊で高速道路A10号の「ポルチェベーラ高架橋」が落橋したのは2018年8月14日のこと。約4カ月が経った12月15日、現場では橋の解体準備が始まったものの、今なお落橋の原因や崩壊の過程は特定されていない。橋の構造やデザインに詳しい関文夫・日本大学教授の仮説に基づく崩壊過程のCG映像を基に、43人もの犠牲者を出した「21世紀最悪の落橋事故」について考える。1967年に完成したポルチェベーラ高架橋は、イタリア北西部からフランス南東部に向かうA10号のジェノバ─サボーナ間に位置する。

5位:発注者の立場で「事業止めない」アイデア繰り出す

(写真:日経コンストラクション)
(写真:日経コンストラクション)

 「設計に不備が多い」。いつの時代も多く挙がる現場所長の悩みだ。施工手順を無視した設計や、掘ってみなければ分からない地質条件での設計など、不備の内容は多岐にわたる。所長はその都度、発注者に設計変更を求める交渉のテーブルに着かなければならない。設計変更で工事費が増えれば利益を見込みやすい一方、減額になれば利益確保が難しくなってしまう。8回もの設計変更を経て、2017年11月に竣工した岐阜県の犀川遊水地の改築工事。所長を務めた森組の荒井拓也は設計変更について「施工しづらいから工法を変えたい、では通じない。発注者の立場でメリットを考えることが重要だ」と話す。

6位:京都・桂川に可動式止水壁、嵐山の景観に配慮

2018年7月6日、西日本豪雨で越水した渡月橋付近の桂川左岸
2018年7月6日、西日本豪雨で越水した渡月橋付近の桂川左岸
(写真:国土交通省)

 国土交通省淀川河川事務所は2019年度、京都市の嵐山地区を流れる桂川の左岸に洪水対策で可動式止水壁を設置する。観光客でにぎわう景勝地であることに配慮して、越水を防ぐ壁となる「扉体」を平時は格納し、高さを半分以下にできる全国でも珍しい構造とする。18年12月10日に発表した。

7位:公共事業16%増で10年ぶり高水準、19年度予算案

2019年度の国土交通省の重点施策である水害対策のイメージ
2019年度の国土交通省の重点施策である水害対策のイメージ
(資料:国土交通省)

 政府は12月21日、一般会計総額が過去最大の101兆4564億円に上る2019年度予算案を閣議決定した。公共事業関係費は前年度比16%増の6兆9099億円で、10年ぶりの高水準。自然災害が相次ぐなか、同日に決定した18年度第2次補正予算の防災・減災対策費1兆723億円も加え、「国土強靱(きょうじん)化」に重点的に取り組む。

8位:土地の成り立ちで危険度チェック、ハザードマップに新情報

河川の氾濫に対して留意すべき土地の成り立ちのイメージ
河川の氾濫に対して留意すべき土地の成り立ちのイメージ
(資料:国土交通省)

 国土交通省は、洪水や土砂災害などのリスクを地図上で確認できるウェブサイト「重ねるハザードマップ」に土地の成り立ちに関する情報を追加した。河川に削られてできた土地など、成り立ちを知ることで氾濫時の危険性が分かる。12月18日から公開を始めた。国交省は、土地の現状や成り立ちを調査し、「土地分類基本調査」として地図や解説書にまとめている。

9位:変位制限を勝手に省略、地震で落橋の恐れ

(資料:会計検査院)
(資料:会計検査院)

 橋の耐震対策として上部構造の落下を防ぐ変位制限構造を巡る設計ミス。和歌山県が2014年度に実施した串本町上田原地区の橋梁上部工事で、設計者の誤認から、本来なら設ける必要がある変位制限構造を省略していた。

10位:固定と可動の支承位置勘違い、遊間量不足

変位制限構造と設計遊間量
変位制限構造と設計遊間量
(資料:会計検査院)

 埼玉県が熊谷市玉作地区で2016~17年度に実施した橋の耐震補強で、設計時に変位制限構造の設置位置を誤った。地震時に落橋を防ぐ機能を果たせない恐れがあるばかりか、既存の支承にも悪影響を及ぼす状態になっていた。