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 日経 xTECH土木面で、過去に公開したニュースをランキング形式でご紹介します。2019年1月6日~1月12日に読まれた記事の1~10位までを、本日1月6日~1月12日にかけて無料で読めるようにしました。

1位:最後の夜間通行止め、新東名御殿場JCT工事に密着

 中日本高速道路会社が2020年度に神奈川県の海老名南ジャンクション(JCT)から愛知県の豊田東JCTまで約250kmの開通を目指す新東名高速道路。東側に残る未開通区間のうち、東名高速道路の通行止めを伴う最後の夜間架設工事が18年11月中旬に実施された。静岡県御殿場市で新東名と東名が交差する御殿場JCTに橋桁を架ける。

2位:発注者しのぐ延長100kmの国道の“生き字引”

(写真:日経コンストラクション)
(写真:日経コンストラクション)

 東京都から青森県まで貫く国道4号。うち主に栃木県南部に位置する延長約100kmの区間を誰よりも熟知する技術者がいる。川上建設(栃木県鹿沼市)の松原幸夫だ。松原は現場代理人を務めた同区間の道路維持工事で2017年7月、国土交通省関東地方整備局から優良工事の局長表彰を受けた。現在は現場代理人の立場を後輩に譲ったものの、引き続き監理技術者として同じ工事に携わっている。

3位:銀座に新たなトンネル? 日本橋の首都高地下化で難題飛び火

銀座通り口交差点から見るKK線の高架橋
銀座通り口交差点から見るKK線の高架橋
桁下の商業施設の入居料で運営するため、通行料金は無料だ(写真:日経コンストラクション)

 日本橋の首都高速道路地下化に伴う都心環状線のルート変更で、銀座を囲む「KK線」の構造見直しが迫られている。環状線に組み入れられる可能性があるKK線の高架橋は、20tを超える車両が通行できないからだ。ビルや道路の密集地帯を貫く高架橋を補強するか、あるいは新たにトンネルを建設してKK線を通らないルートを構築するか――。いずれも課題は山積みで、事業費が大きく膨れ上がることは間違いなさそうだ。

4位:補修方法まで先回り提案、不測の事態に備えも

(写真:日経コンストラクション)
(写真:日経コンストラクション)

 道路橋の補修工事の一環でアスファルト舗装の打ち替えに着手する直前、小原建設(愛知県岡崎市)の阿部幸雄は、路面に1つのポットホールを見つけた。「ポットホールからはさびた鉄筋が見えた。舗装だけでなく鉄筋コンクリート(RC)床版も損傷している可能性を考えた」(阿部)。工期も終わりに差し掛かった2017年のことだった。既に警察や道路管理者との通行規制の協議は完了しており、規制期間の延長や変更は難しい。すぐに対応策を決める必要があった。

5位:無電柱化に290億円、国交省が初の交付金

台風で倒壊し、通行の妨げとなっている電柱
台風で倒壊し、通行の妨げとなっている電柱
(写真:国土交通省)

 国土交通省は2019年度、自治体が進める無電柱化への本格的な支援に乗り出す。19年度予算案で防災・安全交付金として新たに「無電柱化推進計画支援事業」を立ち上げ、290億円を計上した。無電柱化に絞った交付金事業はこれが初めて。19年3月までに支援先を選定する。国交省は16年12月施行の無電柱化推進法に基づき、18年4月に推進計画を策定。この中で、18年度から20年度までの3年間に延長約1400kmを無電柱化する目標を掲げた。

6位:自動建機が駆け回る!ダム連続盛り立てを動画で

ダム堤体上に設けた管制室
ダム堤体上に設けた管制室
建機に施工開始を指示した後は、動きを監視するだけ(写真:大村 拓也)

 一度に25m3ものコア材を満載して走ってきた重ダンプトラックが、ブルドーザーを横目に停車すると、後退しながら90度旋回。先にならし終えたコア材の上に勢いよく乗り上げると、荷台を引き起こした。ダンプが去ると、待機していたブルドーザーが動き出す。前後に往復しながら、ダンプから荷下ろしされたコア材を器用にならしていく。福岡県朝倉市で最盛期を迎えた小石原川ダム本体建設工事の一幕だ。(関連記事:3種の自動建機で連続盛り立て)

7位:国道357号東京港トンネル、東行きが貫通

台場側のたて坑に到達した機体外径12.2mの泥土圧式シールド機
台場側のたて坑に到達した機体外径12.2mの泥土圧式シールド機
(写真:日経コンストラクション)

 国道357号東京港トンネルの東行きトンネル(山側)が1月17日に貫通。工事を管轄する国土交通省関東地方整備局川崎国道事務所は2月10日、シールド機が顔を出した到達たて坑内を報道陣に公開した。国道357号は東京湾岸道路の一部を構成する一般国道だ。同道の東京港トンネルは、臨海部で海を隔てた台場側と大井側を結び、首都高湾岸線の東京港トンネルを挟んで海側と山側に位置する。

8位:土質に合わない保護工、法面が急速に風化

法面保護工の概念図
法面保護工の概念図
(資料:会計検査院)

 沖縄県が2016~17年度に実施した法面保護工事で、設計ミスによって完成後に風化が急速に進み、一部で崩壊していたことが分かった。土質調査の結果が現況と異なっていたのに、設計を改めずに施工していた。不具合があったのは、県が南城市吉富地区に貯水池を新設するために施工した法面保護工。

9位:土圧誤り不安定に、背後の傾斜地考慮せず

擁壁に作用する合力
擁壁に作用する合力
(資料:会計検査院)

 兵庫県丹波市が2016年度に建設した擁壁に設計ミスがあった。現況と異なる前提条件で設計したため、滑動や転倒に対して十分な安全性を確保できていなかった。ミスがあったのは、丹波市山南町阿草地区の篠山川沿いを通る市道の下側面に造った擁壁。豪雨で被災した石積み擁壁の復旧事業として、高さ6.8~8.9m、延長6.8mのもたれ式コンクリート擁壁を整備した。

10位:トンネル点検に車両3台は不要、1台でこなす新型専用車

複数の作業台を装備しているE-マルチ点検車
複数の作業台を装備しているE-マルチ点検車
トンネルのセンターから側壁までの点検は、これまで3台の点検車を用いて実施していたが、それを1台で可能にした(写真:西日本高速道路エンジニアリング中国)

 西日本高速道路エンジニアリング中国は、トンネル点検で従来必要だった3台の車両の機能を1台に集約した「E-マルチ点検車」を開発した。西日本高速は現状のトンネルの詳細点検で、片側1車線を交通規制し、センター側と側壁、その中間を、高所作業車3台と路面班で対応している。点検には、点検員や運転手、交通監視員など計19人を要していた。