料金設定は様々。1回のメッセージ送信には数百円分のポイントを必要とするところが多いようだ。
上記のようなシステムを採用しているまっとうな出会い系サイトもあるようだが、詐欺の舞台となるサイトは詐欺師(攻撃者)自身が運用していることが多い。
そういったサイトでは、料金設定もむちゃくちゃだ。トレンドマイクロが報告したサイトでは、1回のメッセージ(メール)送信に1万円もかかるという。
毎年3000件超の相談
出会い系詐欺の基本的な手口は10年前と同じ。被害者候補には「金銭を提供する」「会いたい」「もうけ話がある」といったメールが送られてくる。そしてメール中のリンクをクリックすると出会い系詐欺サイトに誘導される。そこで会員登録すると、もっと魅惑的なメッセージが送られてくるようになる。
ただし最近ではSMSメッセージで誘導する手口が増えているようだ。この点だけは10年前と異なる。
被害者候補が詐欺サイトに登録すると、詐欺師はポイントを消費させようと様々なメッセージを送ってくる。それを信用すると、被害者候補は被害者になる。
国民生活センターには、「『政府指定救済金に当選し、3億円を受け取れる』と信じて手続き費用の支払いを続けてしまった」「『話を聞くだけで100万円』を信じて手続き費用を払い続けたが連絡が途絶えた」「SNSで知り合って相談に乗っていた女性にサイトに誘導され、やりとりを続けるためにポイントを購入してしまった」――といった悲痛な相談が寄せられている。