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接触確認アプリ、本当に使う?~公益のための個人データ活用とは 6/8 18時

 人工知能(AI)を活用するとうたうセキュリティー製品が市場に次々と登場している。セキュリティーベンダーの多くは「AIを使えば今までに防げなかった脅威を検出できる」と口をそろえる。

 だがAIを使うのは防御側だけでない。攻撃側も使う可能性がある。その1つが「スマートマルウエア」だ。ここでのスマートマルウエアとは、状況を自分で判断し、最も効果が高いタイミングで攻撃を仕掛けるマルウエア(ウイルス)を指す。「AIウイルス」ともいえるだろう。

 2019年9月、中国で開催された国際会議において米イリノイ大学の研究者グループは、あるスマートマルウエアのデモに成功したと発表した。

 このスマートマルウエアが対象にするのは、遠隔からの手術を可能にする外科手術ロボットである。

 スマートマルウエアは施術中のロボットの動きを学習。最も危ない瞬間を見計らって邪魔をして、手術を失敗に追い込む。スマートマルウエアの介入は最小限なので、周りからは偶発的な事故にしか見えないという。

 発表された論文を基に、この「悪魔的」といえるスマートマルウエアを紹介しよう。

攻撃対象は手術ロボット「Raven-II」

 論文が発表されたのは、世界各国で毎年開催されているサイバーセキュリティーの国際会議「RAID」。RAIDとはResearch in Attacks Intrusions and Defensesの略。第22回となる「RAID 2019」は中国で開催された。

サイバーセキュリティーの国際会議「RAID 2019」のWebサイト
サイバーセキュリティーの国際会議「RAID 2019」のWebサイト
(出所:RAID 2019)
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 様々な攻撃手法や防御手法が発表される中、悪魔的なスマートマルウエアも発表された。