
経営戦略、新事業、買収計画、トラブルの真相、苦悩、後継者選び――。日経xTECHが注目企業のトップに直撃した。
経営戦略、新事業、買収計画、トラブルの真相、苦悩、後継者選び――。日経xTECHが注目企業のトップに直撃した。
滋賀銀行が勘定系システムを刷新する決断を下した。2020年3月期の連結純利益の約1.6倍に当たる総額200億円を投じて、日立製作所製のオープン系システムに切り替える。同行の高橋祥二郎頭取に地方銀行を取り巻く経営環境や勘定系システムの全面刷新を決断した経緯を聞いた。
りそなホールディングスが店舗主体の方針を転換、リアルとデジタルチャネルの融合に大きくかじを切った。両者をつなぐ「触媒」の役割を託すのが、スマホアプリ経由で蓄積した顧客データだ。出資ありきではなくAPIでつながる新時代の地銀連合の形成を目指す、南昌宏社長の「脱・銀行」戦略を聞いた。
550人を超えるCTOが集う団体「日本CTO協会」。代表理事を務める松岡剛志氏はCTOのネットワーク作りを通じて、企業経営をテクノロジーで支援したいと語る。行政デジタル化の議論が加速する中、デジタル庁に期待をかける。「技術者としての修羅場が好き」と公言する松岡氏が語る、日本に必要なCTO像とは。
精密計測技術の大手トプコンが、建設や農業、医療といった基幹事業のデジタル変革にまい進している。ハードと周辺ITサービスを一体で手掛け、売り切り主体の事業構造の変革を目指す。平野聡社長は機器を通じて集めたデータは顧客のものと断言する。データ活用支援の裏方に徹する狙いとデジタル戦略を聞いた。
日本航空子会社の中長距離格安航空会社ZIPAIR Tokyoを率い、2020年10月に初の旅客便の運航を始めた西田真吾社長。コロナ禍という逆風下での離陸だが、成田を拠点にアジアと北米の架け橋を目指す。「コンビニ棚」方式のIT活用で低コストとサービス品質の両立を図る。
機械工具卸の大手、トラスコ中山が「DX銘柄2020」のグランプリに輝いた。同社を率いる中山哲也社長はデジタルありきでなく、顧客の利便性と自社のあるべき姿を追求した結果と強調する。多数決経営に反対、在庫回転率は無意味と、業界の常識にとらわれない経営スタイルを貫く。
政府CIOに就任して2年超。三輪昭尚氏は「苦しかった」という新型コロナでのIT活用を踏まえ、「行政のデジタル化をなぜもっと速く進められなかったのか」と振り返る。政府がデジタル化にかじを切る中、政府CIOとしての経験とコロナ対策の教訓をどう生かすのか。
新型コロナウイルスは学会や大学にも変化を迫っている。国立情報学研究所の喜連川優所長は2020年3月、対面が当たり前だった学会をオンライン形式で開催、注目を集めた。オンラインとリアルの併用で、子育て中、不登校など様々な境遇の人に学びの場を提供できると説く。コロナ時代にあるべき学びの場の姿を聞いた。
不得手な業務ほど苦労してでも外注せず自前でこなす道を選ぶ――。「プロ経営者」として住宅設備大手LIXILグループを率いる瀬戸 欣哉社長兼最高経営責任者は、こう言い切る。新型コロナ禍の克服とデジタル変革に挑む瀬戸社長が、DXのパートナーとしてIT企業に求める条件とは。
東京証券取引所で2020年10月1日に発生したシステム障害。東証は市場関係者との協議により、投資家の混乱回避のため終日売買停止したと説明する。auカブコム証券の斎藤正勝社長は「システム対応やBCPの策定を怠ってきた低い一部の証券会社に全体を合わせることが本当によいのか」と異を唱える。証券取引市場の…
経済産業省と東京証券取引所は2020年8月、「DX銘柄 2020」を発表した。選定組織DX銘柄評価委員会の委員長を務める伊藤邦雄氏は、日本企業のIT活用の出遅れに警鐘を鳴らす。DXを一過性のブームで終わらせず、企業価値向上につなげる秘訣を聞いた。
東京電力フュエル&パワーと中部電力の共同出資会社JERAがデータ経営にまい進している。同社を率いる小野田聡社長は燃料調達から輸送、発電、販売までの事業全体をデータとAIで革新すると宣言。熟練工頼みだった発電所運営にデジタルの力を組み合わせ、新たな電力会社像を模索する。
「スパコンは使われてなんぼ」。理化学研究所計算科学研究センターの松岡聡センター長は、かねてこう公言してきた。スーパーコンピューター「富岳」の開発でも信念を貫いた。性能ランキングの世界4冠を達成した決め手は何だったのか、最先端技術を開発する国家プロジェクトのあるべき姿とは。
新型コロナの治療薬候補で注目を集める中外製薬が、デジタル活用へ大きくかじを切った。同社を率いる小坂 達朗会長は成功率3万分の1ともされる新薬開発にAIを駆使し、開発スピードを飛躍的に高める考えだ。デジタル部門トップの招へいや若手の抜てきなど、社内の風土改革にも取り組む。
東京きらぼしフィナンシャルグループ(FG)傘下のきらぼし銀行は2020年5月、基幹系システムの刷新を成功させた。新型コロナウイルスの流行に伴う緊急事態宣言下、社員への感染リスクがある中でシステム統合を決行できた理由はどこにあるのか。東京きらぼしFGの味岡桂三会長に「決断」の背景を聞いた。
新型コロナウイルス感染拡大を受けていち早く休館したサンリオピューロランドが、7月20日に再開した。館長を務めるサンリオエンターテイメントの小巻亜矢社長は、かつてない経営危機も変革の契機と捉え、動員数至上主義からの脱却を宣言する。デジタルの活用や人材育成を加速し、新たなテーマパーク像の構築を目指す。
米IBMが米レッドハットを340億ドル(約3兆6000億円)で買収してから約1年。IBMのコンテナ戦略はどう変わったのか、レッドハットの社長兼CEO(最高経営責任者)に就任した、ポール・コーミア氏に聞いた。
米国で新型コロナウイルスの感染者が再び増える中、クラウドサービス「Dropbox」の利用に変化が起きている。同サービスを提供する米Dropboxのドリュー・ハウストン共同創業者兼最高経営責任者(CEO)に聞いた。
リアル店舗でITを駆使する「IT小売業」を目指す老舗ホームセンターカインズ。改革を率いる高家正行社長は新規出店と合従連衡で成長するチェーンストアの常識とあえて決別。強みである店舗とデジタル技術を組み合わせ、顧客の新しい購買行動をつくると意気込む。
「日本人1人あたりの野菜摂取量350グラム」を中期ビジョンに掲げ、食を通じた社会問題の解決に取り組むと宣言するカゴメの山口聡社長にデジタル戦略を聞いた。