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大災害は社会や組織にしばしば不可逆的な変化をもたらします。今回のコロナ禍による変化をどうみますか。

 命に関わる社会的インパクトの大きなできごとが起きると、人々は自分にとって大切なことを考えます。人間の行動の9割は習慣です。典型例の1つが通勤ではないでしょうか。

 テレワークが身近になり、本格的に取り組むと意外にいけると気付いた。新型コロナを境に、(テレワーク普及へ)時間が一気に進むと思います。

 変わるのは仕事に限りません。例えば娯楽の興行。ファンが劇場やスタジアムに足を運ぶスタイルは今後も変わらないと思いますが、ネットを組み合わせればライブ中継で興行を見てバーチャルの投げ銭をするといった楽しみ方も可能です。仕事や興行、学習などと様々な分野で今回のパンデミックが時間を早送りして、来るべき未来を社会全体が実感する契機になるのではないでしょうか。

(写真提供:GMOインターネット)
(写真提供:GMOインターネット)
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旧財閥と宗教組織に学んだ

12期連続で増収増益を達成中です。

 事業領域の選び方が正しかったのではないかと思っています。当社の主な事業領域はインターネットインフラと金融です。事業領域を選ぶ際には旧財閥グループの事業構造に学びました。どのグループもリアルのインフラと金融を手がけていたのです。これが営業面から見た増収増益の要因です。

 組織運営の方法も好調の要因と考えています。これは宗教にならいました。長く続く組織は何かと考えたら、会社ではなく宗教組織だと気付きました。

 宗教組織のあり方を勉強したところ、5つの外形的な特徴が共通していると気付きました。定期的な集会や、みなで同じものを読んだり歌ったりすることなどです。当社も宗教にならい、みなが幸せになるためのルールを設けて浸透させるようにしています。

仮想通貨、事業領域は3つのみ

暗号資産(仮想通貨)事業に関しては2018年12月期決算でマイニング(採掘)事業に関する特別損失を計上するなど曲折がありました。どう立て直しますか。

 仮想通貨には3つの事業領域しかないと思っています。マイニング、取引所の運営を通じた交換、そして決済です。交換事業については仮想通貨交換事業のGMOコインの運営に引き続き注力します。

 決済事業向けには日本円と連動したステーブルコイン「GYEN」を発行する予定です。新型コロナの影響でずれそうですが、海外の複数の取引所へ今夏にも上場する計画です。