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クラウドサービスの利用拡大で急増する通信トラフィック。通信の混雑を防ぐため、東京海上日動火災保険は次世代技術「SD-WAN」を使う社内網を構築した。テレワークへの移行にも威力を発揮した新型WANを、全国の主要な300拠点へ展開する。

東京海上日動火災保険の外観(中央)
東京海上日動火災保険の外観(中央)
(画像:PIXTA)
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 「将来はクラウドの業務利用が一段と進み、それに合わせて社内網のあり方を再定義する必要が出てくる。こう考えて、何年も前から有望な技術を探していたのが功を奏した」――。

 東京海上日動火災保険における新たなネットワーク基盤の導入経緯について、東京海上日動システムズの畠山亮オープンサービス本部オープンサービス管理部シニアアーキテクトはこう振り返る。

 日本初の保険会社として1879年に創業した東京海上保険と、1898年創業の東京物品火災保険を前身に持つ日動火災海上保険が、2004年に合併して誕生した国内損保最大手の東京海上日動。同社は現在、次世代の通信制御技術を用いた新型WAN(拠点間ネットワーク)を2年かけ展開している。

 その技術とは「SD-WAN」。「Software Defined Wide Area Network」の略で、文字通り「ソフトウエアでネットワークを定義する」という新発想のWAN構築技術である。

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東京海上日動火災保険の概要
創業1879年8月
収入保険料2兆2475億円(2020年3月期)
純利益1699億円(2020年3月期)
従業員数1万7077人(2020年3月末時点)