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コナミデジタルエンタテインメントは画像認識AIの更新作業を自動化した。スマートフォンアプリに実装しているトレーディングカードの判別機能に適用。アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)の複数ツールを組み合わせて実現した。

(写真:小川 重雄(写真提供:コナミデジタルエンタテインメント))
(写真:小川 重雄(写真提供:コナミデジタルエンタテインメント))
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 「機械学習(ML)モデルを開発するフローを自動化できていなかった頃は、モデルの学習やテスト、評価という一連の処理を手動でつなげていた。そのため例えばモデルのトレーニングが明け方に終わっても次の工程が始まるまでにインターバルが発生してしまっていた」。コナミホールディングス(HD)傘下でゲームソフトをはじめとするエンタテインメントコンテンツ開発を担う中核事業会社のコナミデジタルエンタテインメント(以下KONAMI)の制作支援本部技術開発部に所属する田中秀和氏は、同社が従来運用していたMLモデル開発システムについてこう振り返る。

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