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東京を地盤とするきらぼし銀行が基幹系システムを全面統合した。旧3行のシステムを段階的に一本化し、2020年5月6日に作業を完了させた。全関係者を2チームに分けるなど、厳重な感染症対策をして作業に当たった。

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 「新型コロナウイルスが流行する状況のなかで無事にシステム統合を終えられた」。きらぼし銀行の持ち株会社、東京きらぼしフィナンシャルグループ(FG)の味岡桂三会長は胸をなで下ろす。きらぼし銀は2020年5月6日に基幹系システムの統合を完了させた。

 従来は旧東京都民銀行が使っていたNTTデータの共同利用型センター「STELLA CUBE」と、旧八千代銀行が使っていたNECのオープン勘定系「BankingWeb21」が併存していたが、STELLA CUBEに片寄せした。

 都民銀と八千代銀に旧新銀行東京を加えた3行が2018年5月に合併して発足したきらぼし銀にとって、システム統合は悲願だった。同行は3行統合によって年間100億円超のコスト削減を目指している。システム関連は大きな柱の1つで、2022年度に約25億円のコスト削減を見込んでいるためだ。

 システム統合は大きく3段階に分けて進めた。まず2017年10月までに、八千代銀の支店番号を順次変更した。都民銀と八千代銀の支店番号が一部重複していたため、八千代銀の各支店番号の百の位を「0」から「8」に変えた。「Day0」と呼ばれるフェーズだ。

 次が2018年5月の「Day1」で、新銀行東京のシステムを都民銀側に統合したうえで、八千代銀のシステムと接続した。さらに2020年5月の「Day2」で、併存していた都民銀と八千代銀のシステムを都民銀側に片寄せした。きらぼし銀はシステム統合や顧客対応などに総額200億円程度を投じた。

図 システム統合の変遷
図 システム統合の変遷
基幹系システムを段階的に移行
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