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 工作機械メーカーでありながら、自社製NC(Numerical Control、数値制御)旋盤の加工室内に取り付けられる垂直多関節ロボット(ロボットアーム)「ARMROID(アームロイド)」を自ら開発したオークマ。そのARMROIDにおいて、同社は自動化以外の付加価値も追求した。それは、加工中にワーク(加工対象物)をロボットアームで支持することによって、加工精度を高めるというものだ。

オークマのNC旋盤「LB3000 EX II」とその加工室内に取り付けられるロボットアーム「ARMROID」。制御をつかさどる“頭脳”としてMUJINのコントローラーを採用し、ロボットアームの自社開発にこぎ着けた。(出所:オークマ)
オークマのNC旋盤「LB3000 EX II」とその加工室内に取り付けられるロボットアーム「ARMROID」。制御をつかさどる“頭脳”としてMUJINのコントローラーを採用し、ロボットアームの自社開発にこぎ着けた。(出所:オークマ)
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 ARMROIDの取り付けが可能なNC旋盤「LB3000 EX II」は、主軸(旋盤では基本的にワークを装着する回転軸)が横向き(水平方向)である注1)。そのため、ワークを片持ちで支持することになる。このときワークがわずかにたわむので、加工時にワークと工具の相対運動によるびびり振動が発生する原因となり、加工精度が悪化する恐れがある。この影響は、特に長尺のワークで大きい。

注1)ほとんどの旋盤は主軸が横向きである。縦向き(垂直方向)のものは「縦旋盤」として区別される。