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 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、インターネットのトラフィックが増えている。前回の本コラムで取り上げた通り、伸びが顕著なのは平日昼間のトラフィックだ。企業のテレワークが広がっていることが原因とみられる。前回は政府が緊急事態宣言を発令した2020年4月6日週におけるトラフィックの伸びを紹介したが、4月13日週はさらに10%超の増加となった。

北海道はテレワークが少ない?

 NTTコミュニケーションズの「OCN」では新型コロナの影響が拡大する前の2月25日週を基準にすると、4月13日週の平日昼間のトラフィックは最大39%増。4月6日週の平日昼間との比較では11%増だった。4月13日週における平日夜間のピーク時のトラフィックは2月25日週との比較で7%増となっている。

NTTコミュニケーションズの「OCN」における平日トラフィック
NTTコミュニケーションズの「OCN」における平日トラフィック
(出所:NTTコミュニケーションズ)
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 NTT東日本の「NGN」では同じく2月25日週を基準にすると、4月13日週の平日昼間のトラフィックは最大47%増を記録した。4月6日週の平日昼間との比較で13%増となっている。一方、NTT西日本の「NGN」は2月25日週を基準として4月13日週の平日昼間のトラフィックは最大44%増。4月6日週の平日昼間との比較では12%増だった。

NTT東日本の「NGN」における平日トラフィック
NTT東日本の「NGN」における平日トラフィック
(出所:NTT東日本)
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NTT西日本の「NGN」における平日トラフィック
NTT西日本の「NGN」における平日トラフィック
(出所:NTT西日本)
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 興味深いのはNTT東西の各地域における平日昼間のトラフィックの推移である。例えば北海道では2月25日週と4月13日週でトラフィックの変動がほとんど見られない。4月16日に特定警戒都道府県に指定されたので今後はトラフィックが増えるかもしれないが、テレワークが進んでいない、もしくはテレワークの影響が出にくい特性の地域であることが考えられる。「茨城・栃木」「山梨・群馬・長野・新潟」も変動が比較的少ない。

NTT東西の「NGN」における地域ごとの平日トラフィック
NTT東西の「NGN」における地域ごとの平日トラフィック
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 4月6日週(灰色の線)と4月13日週(黄色の線)の差異に注目すると、グラフ間に隙間が見えるほど顕著に増加したのは「東京」「神奈川」「大阪・京都」「兵庫・奈良・滋賀・和歌山・北陸」「東海」などだ。これらの地域では緊急事態宣言を受けてテレワークの浸透が進んだ可能性がある。

 さらに縦軸に目を向けると、改めて東日本エリアは東京の一極集中となっていることがよく分かる。一方、西日本エリアは区分けの違いが大きいかもしれないが、地域ごとの差が総じて小さい印象である。