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9時間以上、高音質、1万円台が新標準に

 今回取り上げた3製品に共通するのは、米クアルコム(Qualcomm)の最新ワイヤレスチップ「QCC3026」を搭載し、バッテリー駆動時間が9時間以上であることだ。

 朝9時前から音楽の再生を開始し、そのまま流しっ放しにしたところ、3製品とも夕方5時前後まで使用できた。朝から夕方まで充電なしで使えるのは快適だ。これぐらい駆動時間が長ければ、日ごろの通勤はもちろんのこと、旅行や出張で長時間移動するときでもバッテリー切れを心配せずに済む。

 これまで使っていた製品は数時間ごとにケースに入れて充電する必要があり、この手間に少しストレスを感じていた。

 接続の安定性も、QCC3026の売りの1つである。3製品を使って渋谷、有楽町、新宿の繁華街で音楽を聴き続けてみたが、どれもスマートフォンとの接続や、左右のユニット間の接続が途切れることはなかった。

 バッテリー駆動時間の長さと接続の安定性はQCC3026搭載製品に共通する特長だが、使い勝手や音については製品それぞれに個性がある。

同じチップを搭載する3製品だが、それぞれ個性がある
同じチップを搭載する3製品だが、それぞれ個性がある
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 まず、ケース併用時の駆動時間は製品によって差が大きい。ケースのバッテリー充電の手間をなるべく省きたいならAVIOT TE-D01d、次いでAir-Xが向いている。操作性は、ボタンが上部にあって押しやすいNUARL NT01AXが優れていると感じた。AVIOT TE-D01dとAir-Xは操作ボタンが側面に付いており、ボタンを押すたび耳に押し込むことになって煩わしい。

側面にボタンがあると、押すたびに耳に押し込まれてちょっと痛い
側面にボタンがあると、押すたびに耳に押し込まれてちょっと痛い
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 音は3製品とも優秀だ。その中でもNUARL NT01AXが一歩上を行く印象を受けたが、ズッシリ感のある音が楽しめるAir-X、バランスの良い音で聴き疲れしにくいAVIOT TE-D01dも捨てがたい。

 価格はいずれも1万円台だ。従来の2万円台の完全ワイヤレスイヤホンに匹敵する音質であり、どれもお買い得といえる。その中でもAVIOT TE-D01dは最も安く、コストパフォーマンスが高い。

 1万円台の価格、9時間以上の駆動時間、途切れにくい接続、音質のバランスの良さ。完全ワイヤレスイヤホンの「標準」が変わるかもれないと感じさせる3製品である。

湯浅 英夫(ゆあさ ひでお)
ライター
元ジャズミュージシャンのライター。PC、スマホ、ネットサービスなどIT関連を中心に執筆しつつ、たまにウッドベースやエレキベースを弾いている。音楽の守備範囲はジャズから古いソウル、ロック、AOR、MPBまで雑食。ジャズと楽器には少しうるさい。