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比較4:複数人のポートレート

 最後に、複数人の人物写真を撮ってみた。人物撮影などで背景をぼかせる「ポートレート」モードがある機種では、それに設定して撮影した。

 iPhone XSで「ポートレート」設定にすると、カメラと被写体との距離が適切でないと「離れてください」といったガイドが出る。また、今回は検証用に、3人の人物にあえて少しだけ前後に並んでもらった。すると後方の人物は背景の一部とみなされてぼけた。iPhone XSの「ポートレート」は1人の人物を撮る場合に適した機能といえそうだ。

 Pixel 3の「ポートレート」では、後方の人物にもピントが合い、手前から2人目より後ろの背景だけをぼかすことができた。また、1回のシャッターで背景をぼかさない画像とぼかす画像の2種類を自動的に保存できるので便利だ。

 Mate 20 Proで「ポートレート」にした場合、ビューティー補正と背景ぼかしの有無を設定できる。10段階の「ビューティーレベル」を「5」にして、背景ぼかしを有効にして撮影したところ、3人とも肌がきれいに補正された。

 Xperia XZ3のアウトカメラには「ポートレート」モードはないが、背景をデジタル処理でぼかす「ぼけエフェクト」という機能がある。ただし、人物写真では効果的に使えなかった。そこで、通常の「プレミアムおまかせオート」モードで撮影したところ、「ソフトスナップ」と認識。当然だが、後方の人物までピントを合わせることができた。

iPhone XSで「ポートレート」に設定して撮影。明るく撮影できたが、後方の人物はぼけた
iPhone XSで「ポートレート」に設定して撮影。明るく撮影できたが、後方の人物はぼけた
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Pixel 3で「ポートレート」に設定して撮影。3人の顔はぼかさずに、背景だけをぼかして撮影できた
Pixel 3で「ポートレート」に設定して撮影。3人の顔はぼかさずに、背景だけをぼかして撮影できた
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Pixel 3で「ポートレート」に設定したが、背景をぼかさなかった画像。背景をぼかした画像と同時に自動保存される
Pixel 3で「ポートレート」に設定したが、背景をぼかさなかった画像。背景をぼかした画像と同時に自動保存される
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Mate 20 Proで「ポートレート」に設定し、10段階の「ビューティーレベル」を「5」にして、背景ぼかしを有効にして撮影した。3人とも肌が補正された
Mate 20 Proで「ポートレート」に設定し、10段階の「ビューティーレベル」を「5」にして、背景ぼかしを有効にして撮影した。3人とも肌が補正された
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Xperia XZ3で撮影。「プレミアムおまかせオート」が「ソフトスナップ」と認識した
Xperia XZ3で撮影。「プレミアムおまかせオート」が「ソフトスナップ」と認識した
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 4機種を比較してみたところ、各社がカメラ性能に力を入れている機種であることもあり、正直に言って甲乙つけがたかった。最も大きな違いは色合いだと感じた。今回の作例を見て好みの色味で撮れる機種を候補にしてみてはどうだろうか。

村元 正剛
ゴーズ 代表取締役
NTTドコモがiモードを開始した1999年からモバイル業界を取材するITライター。さまざまな雑誌やWebメディアにスマートフォンを中心にモバイル機器のレビュー記事を寄稿する。2005年に編集プロダクション「ゴーズ」を設立し、現職。