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地方を巻き込み全国、そして海外展開へ

新リーグによって、eスポーツのすそ野が広がりそうですね。将来への構想もあるのでしょうか。

まずは3月21日のグランドファイナルがどれくらい盛り上がるか、非常に注目しています。というのも、カプコンは「ストリートファイターリーグ」を興行として展開していくからです。eスポーツをお金を払ってでも「見てみたい」と思わせるコンテンツに育てなくてはなりません。配信放送の放映権についても検討する必要があるでしょう。IPホルダーが運営する大会というのがポイントで、権利関係がしっかりしているという点は大きな強みですね。このように「ストリートファイターリーグ」を1つの事業として成立させることが、eスポーツ全体を盛り上げることにつながると思っています。

 あくまで構想ですが、将来的にはこれらのチームを各地域に展開して、Jリーグやプロ野球のようにしたいと考えています。地方自治体や地場の企業がチームをスポンサードすることで、eスポーツによる町おこし、村おこしのような地方活性化につなげられるのではないでしょうか。「ストリートファイターリーグ」でeスポーツの地域密着を促進する。これが成功すれば、将来はこの“仕組み”自体をパッケージ化して、韓国や台湾などへ持っていきたい。「ストリートファイター」の韓国リーグ、台湾リーグができれば、その先にアジアチャンピオンシップだって夢ではありません。

 一方、米国は別の展開を考えていて、4月から「Street Fighter Pro League - USA」を開催することを発表しました。これは「CAPCOM Pro Tour」とは別に行うもので、日本と同じ3人編成の6チームによる総当たり戦ですが、こちらはプロだけでチームを編成します。そして今年末の決勝大会「カプコンカップ」では、「CAPCOM Pro Tour」の決勝だけでなく、「Street Fighter Pro League」に関連したトーナメントも開催する予定です。

日本の「ストリートファイターリーグ」はチームにアマチュアが含まれるのであれば、米国リーグとは違った形ですね。

日本も春シーズン(4~6月)はチームにアマチュア選手が含まれますが、秋シーズンはプロだけのチーム編成で展開することを検討しています。

 プロサッカーのJ1、J2のようにレイヤーを設けて、参加人数を増やすことも課題の1つですね。小学生や中学生だけのリーグというのもあり得ますが、いずれにしても各地域の協力が大きな鍵を握ると思っています。この点については、企業としてeスポーツを通じた地域振興をしっかりやっていくつもりです。事業としていきなり黒字とはいかないでしょうが、現在、権利の扱いや選手のマネジメントなどを含め、プランを検討しているところです。