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VRゲームこそeスポーツ時代の主流になる

現在、ゲーム業界全体で、eスポーツを新しいビジネスとして立ち上げようという機運が盛り上がっています。昨年、gumiがリリースしたタイトルは、『ブレイドスマッシュ』『ドールズオーダー』といったアクション性が高い対戦型ゲームでした。これもeスポーツ時代を見据えたラインアップでしょうか?

アクション性が強く、スキルが求められるタイトルをリリースしたのは、eスポーツ時代には「見て楽しいゲーム」が主流になってくるだろう考えたからです。残念ながらモバイルゲームではそうしたゲームのヒットはまだそれほど多くありませんが、僕としては、VRゲームこそ「見て楽しい」のど真ん中になってくるんじゃないかと期待しています。

 僕らのVRMMOの剣戟ゲームも、リアルに自分の身体全部を動かして戦うので、よりスポーツ的で見ていて楽しい。VRゲームが、見て楽しいという意味でのeスポーツの次のキラーになると考えています。

遠い将来を見据えたとき、gumiとしてやっていきたいことは?

gumiはもともとインターネットやテクノロジーがバックグラウンドの会社なので、新しい技術が出てくると真っ先に挑戦し、そのテクノロジーでないとできない楽しさを発明していくのが大きなミッションなのかなと考えています。

 ここからの時代、AIによってロボットはすさまじく賢くなりますから、ものを作るという領域で人がやることはどんどんなくなってくる。働く時間がどんどん減るのは、もう世界的な潮流だと思います。しかも収入が飛躍的に増えることもない。ということは、この空いた時間をどれだけ有意義に過ごせるかが人生の価値に大きくつながってくると思うんです。そこでカギを握るのがVRの世界だと思うんです。

 最終的に作りたいのは『ソードアート・オンライン』のような世界。現実とは別の世界がもう一つ、VR空間にできて、その中に経済圏があり、お金が稼げる。それが中央集権ではなく、分散された形でガバナンスされているような世界を作っていきたいですね。

國光 宏尚(くにみつ・ひろなお)氏
1974年生まれ。米国Santa Monica College卒業後、04年5月アットムービー入社。同年に取締役に就任し、映画・テレビドラマのプロデュースおよび新規事業の立ち上げを担当。07年6月、gumiを設立。代表取締役社長に就任。18年7月、代表取締役会長に就任(現任)

(写真/辺見真也)