全世界向け配信の運営を日本チームが担当する理由
タイトルごとに海外への進出タイミング、協業相手などがまちまちですが、その理由はなんでしょう。
ゲームの特性、社内の状況や協業先の優位性などを考えて、その時にベストと考えられる方法を選択しているからです。
例えば、『ダンまち~メモリア・フレーゼ~』(以下、ダンメモ)は北米市場でパートナー企業が配信しましたが、その後にリリースした『ダンメモ』のアジア地域と『アナザーエデン時空を超える猫』の北米、アジア地域は自社配信で展開しました。一方で、RPG『SINoALCE(シノアリス)』は、日本以外の地域において、すべてパートナー企業が配信・運営する……というように、タイトルによってアプローチを変えています。
『ダンメモ』のファンが求めるモノは明確なので、『ダンメモ』のファン心理をより理解している日本チーム(グリー)の運営力が重要でした。なので、『ダンメモ』では時差のハンディはありますが、世界各地の運営業務を日本のチームが集中コントロールしてみました。チャレンジではありましたが、日本チームでも世界のお客様に対応できるという自信につながりました。
そこで得たノウハウを活用して、『アナザーエデン』でも同様に海外市場向けに自社配信・自社運営を展開しました。実際、『アナザーエデン』の運営を開始すると『ダンメモ』で得られたノウハウに再現性があり、同様の手ごたえを感じています。
一方の他社配信をしているタイトルというのは、自社よりもプロモーションや運営能力のノウハウを有しているパートナー企業に担当していただいています。自分たちですべてをやりきれないことは分かっていたので、より重視したい事業に社内リソースを投入し、力を分散させないという方針です。こうした形で段階的に、自社配信と他社配信とを使い分けたハイブリッド型で、現在は海外進出しています。